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ヴー…ヴー…
「……ん」
テーブルの上に置いてあったスマホのバイブ音で目が覚める。
「……ハッ!!結衣!わりぃ!寝ちまった!」
そういえば、結衣に勉強手伝ってもらっていて……それでどうしたんだ!?
慌てて教科書の上に伏せていた顔を上げると、結衣は部屋にいなかった。
俺の肩には毛布が掛けられている。
「!」
手元の教科書を見ると、小さいメモ用紙が挟まっているのに気が付いた。
”猛君へ
勉強お疲れ様!明日頑張ってね!
一緒に3年生になろうね♪ ゆい”
結衣の女子っぽい丸い文字を見ると、つい顔の筋肉が緩んだ。
「……」
「ねぇ、あれ誰? 」
「誰ってあなたのお兄ちゃんでしょ?」
もろ聞こえて来る小声に気付いて、部屋のドアの方を見るとドアの隙間から円香と翔が覗いていやがった。
「てめぇら!何覗いてんだよ!? 」
「うわ……いつもの兄ちゃんに戻った」
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