「……わかったから、少しは力抜けって」
「抜いたら離れそうで嫌だ」
低く呟かれ、俺は喉を詰まらせる。
ほんのわずかに高い自分の肩に、らっだぁの顔がぴたりと収まっている。
抱きしめられているはずなのに押さえ込まれているような支配感に鼓動が早くなる。
「なぁ……」
「ん?」
「おまえの胸、落ち着く。ちょうどいい高さ」
「……勝手に枕扱いすんな」
らっだぁの吐息が首筋にかかるたびに、震え上がりそうな身体を必死で制御する。
しかし、感の鋭いらっだぁには隠しきれなかった。
「……あ」
「ん?」
「今、動いた笑」
「なっ….う、動いてねーし!!」
慌てる俺の様子を見て確信を着いたのか、らっだぁはふにゃりと口元を緩めた。
そして次の瞬間、、脇腹に伸びた指先が容赦なくくすぐる。
「っは…..!まっ….待て、やめっ…..!」
「はは、やっぱ反応いいな」
「っく……っふ、は….っ!」
押し殺した笑い声が、次第に形にならない声に変わり、部屋に響く。
「ぁっ…♡、っ…!?」
言い訳のしようがない声がこぼれ、らっだぁの動きが止まる。
「……今の、やばい」
そのままソファに押し倒され、目が合う。
普段は俺の方が少し高いのに、今は完全にらっだぁに覆いかぶさられていた。
「….らっだぁ、?」
名前を呼んだ直後 、らっだぁの唇が俺の首筋へと触れる。
それは1回では終わらず、場所を変えながら何度も繰り返される。
さらに、らっだぁの手が服の中をゆっくり這い上がる。
指先が素肌をなぞるたびに、背筋が震える 。
「……っ、やめ……」
抗う声は情けなく掠れて、逆に彼を煽ってしまった。
「ほんとにダメ?」
耳元で吐息混じりに囁かれ、首筋に熱い唇が触れる。
そこから吸い上げられるように痕を刻まれ、思わず腰が浮いた。
「……あっ……♡」
押し殺したつもりの声が漏れ出し、らっだぁは微笑む。
「やっぱ可愛い……もっと聞かせて」
らっだぁの生温い指が再び素肌を撫でる。
身体が勝手に反応し、肩で荒く息をする。
「や…..らっだぁ…..っ」
「いいじゃん……俺に任せて」
気づけば唇が触れるか触れないかの距離まで顔を寄せられ、無意識に目を瞑ったが、焦らされる。
まだか、と思い目を開けると同時に触れるだけの口付けをされる。
けれど、またすぐに唇を塞がれ、舌が容赦なく絡んでくる。
呼吸さえ奪われ、頭の中は真っ白で何も考えられない。
「ふ…っ、んぁっ…♡」
唇を離すたびに、繋がった糸が艶っぽく光る。
「可愛い… 」
囁きながら、らっだぁの手が腰に回り、肌を確かめるように撫で上げる。
散々肌をなぞっていた生温い指は腰骨のあたりでわざと焦らすように止まる。
「……続き、欲しい?」
そう挑発してくる彼の顔は、意地悪で、口角が片方だけ上がっていた。
「…っ……」
返事に困り、結局出たのは声ではなく、吐息のみ。
すると、らっだぁは俺の顎を軽く持ち上げ、目を逸らせないようにした。
「辞めるなら今しかないよ」
低く優しい声が耳を撫でる。
まるで逃げ道を残すふりをして、俺を縛り付けているみたいだった。
俺はらっだぁの頬に手をあて、触れるだけの口付けをした。
らっだぁは少し驚き、触れるだけの口付けではなく、深くて甘い口付けをした。
「…もう、戻れないから 」
囁いた直後、らっだぁは指をさらに深くへと侵入させた。
この日、俺は ” 好きな人 ”と一夜を過ごした。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ❤︎1500
もしかしたらこの作品消しちゃうかも…..
続き思いつかなすぎてやばい笑
ごめんね💦
コメント
2件
やめないでくださいぃ泣 いや、作者様が難しい感じなら いいんですけどこんなに好きな作品初めて出会ったんですよねぇ… でも(´−`) シカタナイコトデスヨネ できそうなら続き楽しみです!! いつでも待ってますっ!