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第46話 〈砂時計〉は巻き戻す
放置されていた、王都の汚染地域の復元を命じられたジェイドだったが――
「汚染地域の復元の前に、先日の同時多発事件で被害を受けた邸宅の復元をお願いしたいのです」
警戒していたはずのソロリア・オノール・コンキスタのこの言葉を、ジェイドは受け入れたのだ。
その態度が、理世にはどうも引っかかる。
「……」
理世と同じ心境なのか、ラズワルドも何か言いたそうだった。
王族としての公務より先に貴族の要望を叶えるという方針に、思うところがあるのかもしれない。
「……ジェイド」
「はい」
声をかけられても、ジェイドはまっすぐラズワルドを見据えていた。
ジェイドの視界を共有している理世と、ラズワルドの目が合っているように思えるほど――まっすぐに。
「……実際に公務を行うのはジェイドだ。『公務』をどこまでの範囲とするかの判断は、ジェイドに任せる」
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