テラーノベル
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やっほ主です!
前回の続きからスタート!!
公園のベンチで1人で立ち尽くした。さっきまでいた彩羽と蕾は管理者の2人に連行され、どこにもいない。
🐶「………見逃されたのか、俺は」
この世界のバグになっていない暁斗は見逃され、役割をこなすために大学に戻ろうとする。
だけど、歩きながら胸の奥で感じた違和感が消えない。
🐶(さっきのポニーテールの子……。どうして、見た時に動けなくなってしまったんだ………?)
理由が分からなかった。見たことも聞いたこともないはずなのに、どこか不思議な違和感を感じた。
ふと、小脇に抱えてたキャンバスを見る。彩羽が触れたことで色が宿った「トイプードル」の絵。
🐶「…………ッ」
気が付けば、そのキャンバスを優しく抱きしめていた。理由は無かった。自分が何しているのか分からなかった。でも、そうしてあげたい気持ちでいっぱいだった。
🐶「何やってんだろ……」
ふと顔を上げると、氷凪が戻したという青空と蕾が戻したという太陽を見た。とても爽快な気持ちで、感じたことがない太陽の温もりがあった。
🐶(みんなを…助けたい)
感情の無い暁斗の心の中に、初めて『自分の意思』が生まれた。
歩いているうちに、気がつくといつも絵を描いたりスポーツをしたりしている広場にいた。今の時間は大学に行くはずなのに、どうしてか広場に立っていた。
戻ろうとしたその時、広場の片隅にあるゴミ箱に目が留まった。
何故かゴミ箱の中から、光の粒子がふわふわと溢れている。
🐶「………なんだ、あれは?」
吸い込まれるように近づき、ゴミ箱の中を覗く。
灰色のゴミの中にふわふわと光っている1つの写真を見つけた。
拾い上げて、表面の汚れを指で拭う。写っている写真に暁斗は息を呑んだ。
🐶「なっ………ッ!?」
そこに映っていたのは────まだ世界が色で溢れていた頃の、暁斗の姿だった。今と違って、太陽のようににっこりと眩しい笑顔だった。片目を隠しておらず両目が見えていた。
そして暁斗の隣には、さっきのポニーテールの少女が、幸せそうにぴったりとくっついて笑っている。
2人の真ん中には、暁斗がいつもキャンバスに描いているあのトイプードルが嬉しそうに抱っこされていた。
「暁斗、私にも撫でさせて!!」
「もちろん良いよ!」
「ワンッ!」
🐶「………っ!?」
突然頭の中で何かが聞こえた。楽しそうに笑い合う2人と1匹の、ぼやけた記憶が少し蘇る。
写真の少女とトイプードルは誰なのかまだ分からない。
だけど、感情を奪われ、いらないものとして捨てられた大切な思い出。
🐶「………っ、あ、頭が…ッ」
激しい頭痛に襲われ、写真を押さえたままその場に膝をついた。
空っぽな心の中で、まるで太陽がパチパチと音を立てて生まれるような、熱くて、痛くて、愛おしい感覚が溢れ出す。
写真に写る少女の笑顔をじっと見つめたまま、無意識に唇は動き出す。
🐶「……み、や………。魅夜……ッ」
To be continued
ここまで!さぁ動き出しましたね…
次回もお楽しみに!
それじゃばいもな〜
羽海汐遠
13,499
NaCl
44
739
がびょ
11
コメント
3件
第11話、読み終わりました!暁斗が初めて「自分の意思」で動き出した瞬間、すごく胸が熱くなりました。ゴミ箱から出てきた写真の描写、特に「まだ世界が色で溢れていた頃の笑顔」が涙を誘いますね…色を失った世界で、唯一の手がかりである「魅夜」という名前。この伏線がどう回収されるのか、もう気になって仕方ないです。トイプードルの絵にも意味がありそうですね。続き、楽しみに待ってます!