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#BL
200
ある晴れた冬の朝だった。
皆が精を出して土をシャベルで掘っている。
穴がそこかしこに出来る。
けれども何も出てくることはなく、疲弊していた。今日は年2回ある内の今年最後の鉱物取りの日だ。この鉱物取りの日は自由参加で、国が定めた制度だ。参加するのは貧しい平民が多かった。突然だが、この世界には魔法がある。僕も冴えないスキルだが、地面に埋まっている物を取り出すことが出来る魔法を持っている。
スキルは人によって様々で、剣が強くなる魔法もあれば、服を綺麗にする魔法もある。
ランクがA〜Dとあり、僕はDランクの魔法使いの持ち主だった。そんな僕でもこの鉱物取りの日は役に立てると思っていた。魔法に詠唱は要らずただ念じれば良いのだ。けれども念じても出てくるのは小さな石が多く、宝石と呼ばれる鉱物はごく稀だった。宝石はお金に換金出来る。皆が必死になるのも分かる。お金が欲しい僕も必死になってスキルを使っていた。
夕方近くになって外が暗がりになってきた。
今年はこの辺でやめようと誰かが言った。
解散して家に帰った。
コメント
1件
美春さん、素敵な一文から始まりましたね。「ある晴れた朝だった。」——たったこれだけなのに、すっと物語の空気が広がるようで、これから何が起こるんだろうと胸がときめきました。始まりの一文に、季節や時間帯、その日の雰囲気まで込めるのは繊細なセンスだと思います。続きが本当に気になります。どうぞ無理のないペースで紡いでいってくださいね。楽しみにしています🌷