イタリア
サルデーニャ王国でありイタリア王国であり_
裏切りを恐れるあまり自分が嘘つきな裏切り者になった
_が好きだった
オーストリアの庇護下だった時は大人しかったが
自立してからは明るい偽物の化けの皮をかぶるようになった
2 traitor
ようやく統一できたんね
でも,イオ,サルデーニャは一度消えたんね
「お前には許しをやろう」
「ほんとなんね?」
「ああ,転生して平和な半島を作りたまえ」
「ありがとうなんね!」
不思議な夢でまたここにきたんね
でも,何かが引っ掛かるんね
「おーい!イタリア!」
「あ,プロイセン_」
まずい,頭の奥でサイレンがそう告げたんね
今のプロイセンはプロイセンじゃないんね
あの夢の中でイオを見捨てたやつなんね
「…それ,どうしたんね?」
「あ,今日から俺はドイツ帝国だ,だから」
「…」
おかしいんね
国体が変わる時は普通記憶もなくなり,別人物みたいになるんね
なのに,全部覚えてるんね
「あ,なんで覚えてるのか混乱してるか?」
「…まあ,そうなんね」
「…転生だよ,ちょっとやり残したことがあってね」
「…」
転生,イオも最近使ってはいるんね
でも,それは神様が許してくれたからなんね
こいつは何か違うんね
「…本当に,許しを得て転生したんね?」
「…さあ?」
「…そうなんね」
怖いんね
いつ彼に見捨てられるんね
それはそうそう遠くない未来のような気がしたんね
予想通りだったんね
「なんでなんね⁉︎イオのエチオピアの件に援軍くれないんね⁉︎」
「同盟の契約にそんなものはない」
「…」
「ちょっと!チロルはイオのなんね⁉︎」
「ハァ⁉︎んなわけないでしょ⁉︎」
「すまないがそれはオーストリアのだ」
「…」
どうしよう
ここを抜け出そうにも抜け出せないんね
「…ねえ,イタリア」
「…なんなんね?フランス」
「こっちに来ない?」
「え?いいんね⁉︎」
「まあね〜そうしてくれたら未回収のイタリアあげるわ」
「ならそうするんね!」
まさに渡りに船
イオの夢に感謝したんね
見捨てられるぐらいなら,見捨てたらいいんね
「裏切り者が」
「…先に裏切ったのはどっちなんね?」
ほんと,呆気なかったんね
でも,イオへの裏切りはこれだけじゃなかったんね
「すまないがトリエステは無理だ」
「え…約束だったんね⁉︎」
「無理なもんは無理だ」
「…」
まさかの協商側からもだったんね
「…もう,いいんね」
イオは絶対に誰かに絆されないんね
絶対に,信じてやんないんね
そうして綺麗な笑顔の仮面を被ったんね
イオは一人でやっていくし,誰にも縛られないんね
そんな中,また夢を見たんね
(尊敬しています)
(枢軸となりて世界を_)
「うっ⁉︎」
嫌な予感しかしないんね
アイツはきっと,また来るんね
あの会議の時だって,洗脳をあの子にかけてたぐらいなんね
イオをいつ陥れようとしてもおかしくないんね
「イオ,鬼ごっこは嫌いなのに…」
どうだったでしょうか
裏切られるぐらいなら
そんな気持ちを書き連ねました
それではまた,次回
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