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〔 ◨◨ side 〕
6月中旬。
梅雨の季節に入って、湿気が増える。
6月ってあんま好きじゃないなぁ、
1人で暇だったから、スーパーに買い物に行くと、めっちゃ久しぶりに高校の友達にあった。
うん、超気まずいよね。
だって、皆からしたら急に消えた優等生花奈ちゃんだよ?
気まずいて、
海 「 久しぶりだな 」
花奈 「 あ、うん。久しぶり 」
彼は、赤坂海。私とは幼稚園からの幼なじみだ。
家が隣で、オカン同士が同級生だったのもあり、私達はめっちゃ仲良しだ。
海は、私同様、めっちゃ頭がよくて、スポーツも出来る。皆から親しまれる男子生徒1番の人気者。
まぁ、私も??女子生徒で1番人気あったけどね!←←
多分……。←
海 「 今、何してるんだ?不登校?? 」
花奈 「 ちっげぇよ、まぁかくかくしかじか人は個性的でいいっことよ 」
公園のブラコンに座って、
これまでにあったことを、全て話した。
五条家のところに強引に許嫁にされたこと。
学校を勝手に変えさせられて、まさかのお金持ちしかいないエリート高校に転校させられたこと。
他、私の( 一応 )旦那の五条悟が超がつくほどクソ野郎ってこと。
全て。
海は、驚いた顔をしていた。
まぁ無理もない、私も最初はそんな顔しかしてなかったから。
海 「 災難だったな 」
花奈 「 ホントだよ、勝手に結婚させられるわ、学校はお嬢様しかいないわ、家は広すぎるわ、
いろんな感覚がバグってきたよ、 」
まぁ、もう慣れたけどさぁ、
海 「 花奈は、その五条悟って人のことどう思ってるんだ? 」
花奈 「 外見だけどタイプのクソ野郎。 」
海 「 お前、面食いだもんな 」
花奈 「 失礼な 」
昔から見慣れている笑顔。
昔から聞いている声。
そんな遠い昔でもないのに、懐かしく思える。
花奈 「 皆は、元気? 」
海 「 あぁ、皆変わらず元気でうるさい 」
花奈 「 でしょうね〜(笑) 」
皆の日常が、目に見るように想像できる。
それと同時に、その時の思い出がフラッシュバックしてくる。
戻りたいなぁ、という気持ちが高ぶった。
でも、最近はあの学校でもいいなって思えるときがある。
皆が知らないことを、私は知っていて、
皆が知っていることを、私は知らない。
そういう庶民と、お嬢様の世界の境が日に日にわかっていっている気がする。
それが、若干楽しい。
花奈 「 まぁ、戻ることないと思うけど、エリート高校退学になるか、五条と一悶着あったら、即戻るわ(笑) 」
海 「 了解、死ぬまで待ってる(笑) 」
花奈 「 それはホラー過ぎ (笑) 」
学校が退学になっても、私にはもう1つの我が家みたいなところがある。
海も普通にいい友達だし、皆、優しいし、面白いし、ワイワイした空気はこっちの方が好きだな
花奈 「 にしても、海に会うとは思わなかったなぁ、バイト帰り?? 」
海 「 ううん、部活帰り 」
花奈 「 あぁ、バスケだっけ?? 」
海 「 そっ!最近、皆の調子が良くてね、今度の大会は全国いけそうなんだ! 」
花奈 「 え、そんな強豪だったの?バスケ部。 」
海 「 そうだよ、知らなかっのか? 」
花奈 「 1mmも。 」
「 無知な女め、」って言われ、笑いあって話していると、後ろから
五条 「 何してんの?? 」
ぬんと、五条本人が登場。
怖。