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今回は基本ぷり視点なんですけど、たまにあき視点が入ります!
ちょっとあき視点長いかも…??
ぷり視点
あっきぃは、最近よく笑っていた。
前より肩の力も抜けて、
みんなが近くにいるのも当たり前になって、
「ここにいていい」って感覚にも、少し慣れてきた。
――いや、慣れすぎた。
だから、最初の違和感に気づくのが遅れた。
あき視点
収録中、言葉が出てこなかった。
ボケようとして、頭が真っ白になった。
【あき】「……あ、えっと」
【ぷり】「ねぇ、見てみてー!」
すぐにフォローに入る。
いつも通り。
優しく、自然に。
その瞬間、胸の奥が冷えた。
(あ、俺いなくても回る)
守られてる安心じゃなくて、
置き換えられる感覚。
帰り道、誰も悪くないのに、
俺だけが一歩遅れる。
ぷーのすけが振り返る。
【ぷり】「…?あっきぃ、大丈夫か?」
【あき】「んぇ?大丈夫だよ!(即答」
早すぎるくらい。
それ以上、誰も踏み込んでこなかった。
その日から、俺は“いい子”に戻った。
甘えない。
頼らない。
弱いことも言わない。
「平気?」と聞かれれば、必ず「平気」。
近づかれたら、少しだけ距離を取る。
優しさを、受け取らない選択。
楽屋の空気が、少しずつズレていく。
【あと】「最近、あっきぃ静かじゃね?」
【まぜ】「無理してないか?」
でも俺は笑う。
【あき】「えぇ〜?w俺、元からこんなんでしょ?w」
それが一番、嘘だった。
夜、一人になると、頭の中がうるさくなる。
(守られてたのは、壊れてたから)
(元に戻ったら、価値なくなる)
(じゃあ今の俺って、何?)
答えは出ない。
ただ、胸の奥に重たいものが溜まっていく。
翌日。実写企画の撮影が終わった後だった。
みんなが談笑している中、俺はふと立ち上がった。
【あき】「俺、先帰るね」
【ぷり】「え?」
【まぜ】「今日は早いな」
【あき】「そう?ちょっと疲れただけだよ」
そう言って出ていく俺の背中を、誰も引き止めなかった。
家に帰って、明かりもつけずに座り込む。
スマホには通知が来てる。
でも、開かない。
(今の俺が出てったら、また心配される)
(それが一番、嫌だ)
――安心できる場所だったはずなのに。
――守られていたはずなのに。
俺は、誰にも見せないところで沈んでいった。
ぷり視点
数日後。
収録前、俺がぽつりと言う。
【ぷり】「……あっきぃさ」
「俺らから、離れようとしてへん?」
あっきぃは一瞬だけ目を伏せて、笑った。
【あき】「気のせいだよw」
でも、その笑顔は
“守られて救われた人の顔”じゃなかった。
全部を自分で終わらせようとしてる人の顔だった。
AMPTAKは、
この時まだ知らなかった。
あっきぃが
「安心できたから落ちた」
という、一番深い闇に入っていることを。