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ごめんなさい!話の都合上まぜ視点になります!
ご了承ください!!!
俺は、最初から違和感を覚えていた。
あっきぃは笑っている。
前より落ち着いて、ちゃんと返事もして、空気も壊さない。
――なのに。
(あ、これ……前のあっきぃじゃない)
収録中。
あっきぃがボケるタイミングを、一拍だけ遅らせた。
誰も気づかないくらいの、ほんの一瞬。
でも、俺は見逃さなかった。
(考えてから出してる)
(反射じゃない)
楽屋でもそうだ。
話を振られても、
「求められてる正解」を選んで喋ってる。
盛り上げてるのに、
混ざってない。
俺は、何も言わなかった。
騒いでも意味がないと、分かっていたから。
代わりに、観察する。
距離を取る癖。
目線を合わせる時間の短さ。
「平気」の言い方。
――全部、知ってるやつだ。
(これ、前の闇期の入り口だ)
ある日、二人きりになる瞬間があった。
機材片付けのあと。
他のみんなは先に出ていった。
【まぜ】「……あっきぃ」
名前を呼ぶだけで、あっきぃがびくっとした。
【あき】「あれ?どうしたの?」
「忘れ物?」
【まぜ】「いや、忘れてはいないけど。
戻ってきてないよね?」
即答できなかった。
あっきぃは一瞬だけ笑って、
いつもの言葉を選ぼうとした。
【あき】「何言って――」
「今の“何言って”」
【まぜ】「時間稼ぎのやつ」
静かな指摘。
あっきぃの表情が、止まる。
【まぜ】「無理しなくていい」
「でも、俺には誤魔化せてないから」
沈黙。
あっきぃは視線を落とした。
【あき】「……みんなには言わないでよ」
その一言で、確信した。
(あ、もう自分で沈む気だ)
俺の声が、少しだけ低くなる。
【まぜ】「聞くけどさ」
「今のあっきぃ、“守られてる”って思えてる?」
あっきぃは、答えなかった。
代わりに、ぽつり。
【あき】「……守られてたのは」
「壊れてた時だけだった気がする」
その瞬間、俺の中で何かが切り替わった。
【まぜ】「やっぱりな」
「それ、安心じゃないぞ」
「条件付きだと思い込んでる」
【あき】「違うって分かってるよ」
「でも、そう感じるんだよ」
あっきぃの声は、静かだった。
【あき】「元に戻ったら」
「また役に戻らなきゃって」
「だから今、戻らないようにしてる」
――自分で、止まっている。
俺は、少しだけ近づいた。
【まぜ】「それさ、一番危ないやつ」
「騒がれない。助けも求めない」
「でも、確実に削れていく」
あっきぃは苦笑する。
【あき】「さすが」
「気づくと思ってた」
俺は、はっきり言った。
【まぜ】「俺は見てるし、もう確信してる」
「このまま放っといたら」
「お前、また一人で全部終わらせる」
【あき】「……じゃあどうすんの(小 声」
小さい声。
俺は、即答しなかった。
【まぜ】「今は、言わない」
「でも、離れない」
「気づいてる人間が一人いるってこと」
「忘れんな」
あっきぃは、目を伏せて息を吐いた。
【あき】「…はぁ、、それ、ずるいから」
【まぜ】「ずるくていい」
「一人にさせないためだから」
俺は、最後に言った。
【まぜ】「助けを求めなくても」
「異変に気づいた側が動く」
「今回は、俺が最初だっただけ」
あっきぃは何も言えなかった。
でもその沈黙は、
完全に閉じたものじゃなかった。
俺だけが知っている。
あっきぃは、もう一度落ちている。
でも今回は――
見つけている人間がいる。