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🩵🤍&🧡💙ver
『最愛の人を殺さないと出られない部屋』
制限時間は1時間。どちらかが死んだ時点で出ることができる。ただし、制限時間が過ぎた場合どちらかがランダムで殺される。
🩵🤍ver
🤍「ねぇ、柚葉。どーする。」
🩵「んー、…どうしよう笑。」
ぎゅっと手を繋いで顔を合わせる。
何もない真っ白な世界で、お互いの気持ちは言わずもがな分かりきっていた。
🩵「1時間ならまだ時間あるね。」
🤍「だね。」
お互い、自分の恋人が死ぬなら自分も死ぬって思ってるから。
あぁ、なんか嫌だな。こんなところで私たちの未来が終わるなんて。
でも、「好きな人に殺される」っていうシュチュエーションが素敵って思う自分もいて。
🩵「ねね、…もし柚が死ぬって言ったら怒る?」
🤍「はぁ…何言ってんの。」
だめ、と小さく呟く來亜を膝の上に座らせる。
🤍「來亜が死ぬ。柚葉が死ぬなんて絶対無理。」
🩵「私もやだよ?」
🤍「知ってる、でも無理。」
🩵「最期くらい私のわがまま聞いてよ、…?」
とんでもない暴論だと自分でも思う。でもこんなのもいいなと思う自分がいる。
床の上に置いてある銃を來亜に持たせると來亜が怖くなったのかうるうるした声で、
🤍「へ、ぁ、…柚?」
🩵「、喧嘩別れはやめよう。私は死ぬなら來亜に殺されたいって思ってたから。」
🤍「あ……」
🩵「來亜…お願い。私の最期は來亜が良い。」
🩵「時間ギリギリまでは一緒に居よう?」
私の死への覚悟が伝わったのか來亜は悟った様子で
🤍「…うん、もちろん。」
ちゃんとお互いに向き合って正面から抱きしめ合う。
ああ、これから死ぬんだなとバクバクと緊張が伝わって、でも顔は苦痛に塗られていなかった。
來亜も同じ考えなんだ、こんなところまで似ちゃったみたい。笑
カウントダウンが始まる。
🩵「來亜。ありがとう。最期に私のわがまま聞いてくれて」
🤍「柚の恋人なら聞いて当然、でしょ…」
🩵「來亜、ずうっと愛してる。天国で待ってるね、一緒に行こう。」
🤍「私も、…愛してる。」
最愛の人の目には涙が浮かびつつも微笑んで引き金を引いた。
大きな音と共に私の体温がどんどん失われていって、こんなところで終わりたくないとキスを交わす。
ビーーーーっと大きな警告音が鳴って、もう一つ銃声が響いた。
🤍「あ”ッ……、」
倒れ込む來亜にだんだんと消えていく視界の中近づいていく。
🩵「これで…ゴブッ、一緒だね」
ちょうど1時間経つ前、私はまだ生きながらえた。せめて恋人と一緒が良かったから。
そしてランダムで撃たれたのが來亜。
ありがとう。最高の結末だよ。
🧡💙ver
🧡「ももちゃん。…冷静に考えようか。」
混乱している恋人を抱き締めながら、恐怖の感情を悟られないように小さく呟く。
今にも怖くて泣き出しそうだけど自分よりも繊細で人一倍泣き虫な子供を守らなきゃって気持ちが強くて。
自分が死ぬことに意外と抵抗は無かった。だけどももちゃんが発した言葉が深く突き刺さった。
💙「美咲に…、人殺しになって欲しくなんかない。」
ああ、この子は自分が死ぬことが大前提なんだ。
私を生き残らせることが大前提なんだ。
🧡「だめだよ。ももちゃんはがるがるにとって1番重要なメインボーカルでしょ。それに段々ソロの活動だって、増えてきてるし…」
そう返せば手を掴んで必死に懇願してきた。
こんなももちゃん初めて見た。
💙「美咲、なんで自分のことは…言わないん、?美咲はがるがるにとって1番重要やん。…リーダーやん。、それに…それ、に」
持っていた拳銃をいつの間にか奪われて自分の心臓に銃口を向ける百花。これ以上話しても意味がないと判断したのだろうか。
🧡「違うの。そういうことじゃないの。私はもも、…ももちゃんが死ぬのだけは嫌だ。ただ、それだけなの。…だから、いなくならないでほしかったの。」
🧡「本当に心から愛してるしこれからもずっとそばに居たかった。いつも上手く伝えられてなかったけど…、本当に愛してる。」
💙「え、…。あ、美咲、?」
🧡「こんな終わり方でごめん。もっとやりたいことがあったし、してあげたいこともあった。」
自分の口から発せられる言葉に嘘はない。私の手を掴む百花をそっと振り払って、震えた銃口の向きを変える。
💙「い、ぃやや…、待ってや。」
🧡「は、笑……待たない。笑」
🧡「最期のわがまま聞いてくれてありがとう。」
そっと引き金に指をかけ、力を込める。
大きな音と反動が私の身体を貫いて、直後に痛みが走った。
💙「美咲、…!!!!!」
だんだん視界が暗くなっていって、ももちゃんが私を叫ぶ悲痛な声だけが部屋中に響く。
最期に言葉を発したかったけどただゴロゴロとなるだけ。
何か温かい感触が全身に広がるのを最後に意識は途切れた。
end…