テラーノベル
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付き合い始めてから、しばらくは穏やかな日々が続いていた。
一緒に登校して、
昼は並んで弁当を食べて、
帰り道を歩く。
大きな変化はない。
でも、確かに“特別”だった。
——だからこそ。
ほんの小さな違和感が、
向井康二の胸に引っかかった。
⸻
ある日の放課後。
「向井、今日バスケ来ない?」
クラスメイトに誘われる。
「え、あー……」
迷っていると、少し離れた場所で目黒が誰かと話しているのが見えた。
女子だ。
真剣な顔で、何か相談されているらしい。
(……蓮?)
普段見ない表情。
優しいけど、少し距離のある顔。
胸が、ちくっとした。
「向井?」
呼ばれて我に返る。
「あ、今日やめとくわ」
そう言って、その場を離れた。
⸻
校舎裏のベンチに座り、空を見上げる。
(何やねん……)
蓮が誰と話そうと、自由なはずなのに。
分かっているのに。
(俺、嫌な彼氏やな……)
そんなことを考えていると、足音がした。
「康二」
顔を上げると、目黒が立っていた。
「探した」
「……どうしたん?」
「帰ろうと思って」
一緒に歩き出すけど、会話が続かない。
目黒は、ちらっと康二を見て言った。
「……何かあった?」
「別に」
即答したものの、声が硬い。
目黒は、立ち止まった。
「嘘」
真っ直ぐな視線。
「俺には、言って」
その言葉に、胸がきゅっとする。
「……さっき」
康二は、少しだけ視線を逸らした。
「女の子と話してたやろ」
目黒は一瞬、驚いた顔をしてから、納得したように息を吐いた。
「それで?」
「……なんでもない」
そう言ったのに。
目黒は、はっきり言った。
「康二が、不安になるなら、ちゃんと話す」
その言葉が、重くて、優しい。
「康二のこと、話した」
「……俺の?」
「付き合ってる相手がいるって」
康二は、思わず足を止めた。
「それ、言って……大丈夫やったん?」
「俺は、隠す気ない」
静かな声。
「康二が俺の恋人だって、ちゃんと分かってほしい」
胸の奥が、じんと熱くなる。
「……独占欲、強い?」
冗談っぽく聞くと、目黒は少し考えてから答えた。
「康二にだけ」
その一言で、全部許してしまいそうだった。
「俺な」
康二は、ゆっくり言った。
「蓮の知らん顔、見て……怖くなった」
目黒は、すぐに距離を詰めた。
「それなら、覚えといて」
真剣な目。
「俺の一番は、康二だよ」
そっと、康二の手を握る。
「不安にさせたなら、ごめん」
康二は、小さく首を振った。
「……言ってくれて、ありがとう」
手の温度が、確かだった。
(俺、ほんまに……)
目黒蓮の優しさに、
深く、深く、恋をしている。
最近いいね伸びなくて、、🥲(これ以外も)
みなさん大変かもなんですけどいいねお願いします
受験生になるので更新激遅です
コメント
4件
受験ファイトー!!!!
最高です‼️ 受験頑張ってください✨