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珈琲is四朗
41
羽海汐遠
12,277
#絶対続かない
掲示板の前で群がり駄弁っている生徒をかき分け、自分のクラスを確認した。今年は1組か…で…あいつもまた同じか…。嫌いとかではないが、思わずため息が出た。私はあいつの世話係でもないぞ…。クラスが分かり、指定の教室へと向かい、教室内に入る。席は窓際の後ろか…。これは非常に有り難い。
と思いながら自分の席につくと、物凄い勢いで扉を開けて五条が教室に入ってきた。
私より遅れてきた五条は息を切らしていた。
「はぁー…ぎりぎりセーフや!さぁて…楓ちゃんの席は…っと……はあああああ!?」
…教室に入って早々うるさい声を出すものだから悪い意味で周りから視線を受けてるぞ、感情の上がりが激しいな、物凄く忙しいなお前、いい加減少しは静かにしろ。なんでこっちに近寄ってくる、私まで妙な視線を受けるだろうが、お前と私は赤の他人だ知らない、知らないと言っている。
「なぁ、琴美ーー!席、楓ちゃんと交換してぇやーお願いー!ど真ん中の真ん前とか嫌やねんけど!?」
「そんなこと、知るか。」
恨むなら己の日頃の行いを恨め。と言葉を付け加えるとどケチ、悪魔など私に文句を言うが知らん。第一、状況打破をする事は完全不可能であることが真っ先に出てこないのか。
「!!」
教室の扉がガラガラ!と大きめの音を立てて開き、生徒が皆、開いた扉側に注目を向け出した。
教壇の前に立ち、入ってきたのは男子体育担当の松田先生だった。
「皆さん!おはようございます!さぁ、席について!」
この言葉と共に、生徒達がそそくさと自分の席に戻っていった。
私は松田先生の顔を見るなりげんなりしたと同時に、担任の名前を確認し忘れていた数分前の私に、しっかりしろと叱責を入れたい気持ちになった。正直、この教師の声を聞くだけでもかなり気が滅入る。
「このクラスの担任をすることになった松田弘だ。皆とは沢山の思い出を作り、一緒に成長していけるようなクラスになればと思う。よろしくな!さぁ、もう少ししたら始業式が始まる、皆体育館に向かうぞ!」
先生がそう言うと、生徒は先生のあとに続き、体育館へと向うのを目に、私は一番後ろからその後に続いた。
「またあの担任なんか…嬉しそうにしてる子とかもおったけど、何がええんかよーわからんわ。」
「同感だ。ところで、いつの間に横にいた。」
「今さっき。てか、ここはうお!とか言って驚くとこやろ。さっきから反応薄すぎへんか、あんた。」
五条が面白くなさそうに俺に目を合わせてくる。きちんと前向かないと転ぶぞ。…彼女は、春休み前に言っていた予定を覚えているのだろうか。
「五条、春休み前の約束覚えているか?」
五条に顔を向けながら問うと、キョトンとした顔をし、そこから少し間が空いてから笑いながらこう言った。
「あっははは!もー!ちゃーんと覚えとるって!安心しぃ!この楓ちゃんやで!春休みの時にどしたらええか考えとってん!」
「そうか…ありがとう。」
「ええよええよ!!ほな、始業式全部終わってから市立図書館に近いQueenバーガーに行って話し合いな!」
今日から販売の限定バーガー食べれるー!とぼそっと呟いていた。きっと、その限定バーガーとやらを食べたいからその店を選んだのだろう。こちらも協力してもらっている身なので、そこに関しては何も言わないことにした。
「ああ、分かった。よろしく頼む。」
この会話を終えたところ、ちょうど体育館についた私達は少し冷えている床にゆっくりと座り、始業式が始まるのを静かに待つ。
「皆さん、おはようございます。まだ、寒さが少し残りますが、新学期の始まりを、晴天でで始業式を迎えられることを心から嬉しく思います。」
隣でうとうとしている五条を横目に、校長先生の話を全部聞き流しながら、始業式後の事を考えていた。
コメント
1件
うわ、新学期早々あの松田先生が担任か…琴美のげんなり感、すごく伝わってきたよ。五条との掛け合いも相変わらずで、春休みの約束って何だろう?気になるなあ。Queenバーガーでの話し合い、楽しみにしてる!