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『病名は個性』
「 ーーーーー!! 」
( なんだ、この声
「 大丈夫ですか!! 」
「 はっ、? 」
ここは何処だ。そう思って俺は辺りを見回す
「 起きましたね…大丈夫ですか、? 」
「 あぁ、はい。 」
「 よかったですっ!じゃあ私はお茶を持ってくるので待っててください! 」
( 依頼人?じゃあ、ここは?
家にしては、何もない
1人分のベッドと、小さな机だけ
ここは何処かのアパートか?
何故ここにいる?
「 そうだ、俺倒れたのか 」
「 そうですよ。昨日、会社の前で倒れていたので、連れてきました。あ、お茶です 」
「 ありがとう…、一日中寝てたのか連れてきたって君1人で? 」
「 いいえ、!貴方のお仲間さんの人と一緒に 」
「 でも、ここには君しかいないじゃないか 」
「 貴方が大丈夫なのを確認してから何処かに行きました。あ、起きたら連絡くれって言われてたん
だ、 」
「 一体誰が? 」
「 えっと、クロノア?さんと言う方でした 」
「 あぁ、じゃあ連絡しなきゃ。あ、俺クロノアさんに伝えないといけないことがっ! 」
「 うちの会社の闇ですか? 」
「 …どうしてそう思ったんですか? 」
「 いやだって、貴方が倒れた時言ってましたもん。 」
「 え、? 」
「 あの会社の闇を伝えないと、クロノアさんが危ない。誰か、伝えてくれ。みたいなこと言ってま
した。 」
「 俺自身で言ってたんだ…(苦笑 」
「 なので、そうかなと思ったんです 」
初めて会った時とは違う人のように感じた
淡々と物事を言う
あの時頭を下げてぺいんとを困惑させていた少女とは思えない
「 闇というのは…わたしが不倫の子ということや、わたしの父が未成年や男にも手を出すというこ
とで すか? 」
驚いた
仮にも自分の父親だ。目を向けたくない事実を述べれるのはすごい
俺でもそれは少し不可能かもしれない
「 それなら一応、伝えておきましたよ。それとも、金を横領してたとか、わたしのぬいぐるみのこ
とですか? 」
「 え?伝えてくれたんですね。ありがとうございます。でもぬいぐるみのことって? 」
「 あれ、しりませんでした?あのぬいぐるみの中には、 」
ガタンッ
「 静かに 」
何か物音が聞こえた
咄嗟に俺は少女…いや、彼女の口元を塞ぐ
( …誰だ、俺の正体がバレた?いや、そんなヘマはしない。ということはこの子関連?可能性はあ
り得るか、会社の前で人が倒れた。それを自分の娘が連れていく、びっくりするだろう。それが
親として普通、なはずだ。普通か…
「 あ、あのっ!く、苦しいんですけど 」
「 あぁ、ごめん。焦ってたからかな 」
「 この物音は大丈夫です。敵ではありません。 」
「 …もしかして、君の双子とか? 」
「 …いませんよ。妹なんて、わたしが、貴方がたに依頼したんです。 」
「 妹、俺そんなこと言ってないよ? 」
「 …はぁ、よく分かりましたね。呼んであげたいけど今寝てるんで 」
「 別にいいです。なんで入れ替わったんですか? 」
「 タイミングもバッチリですか。貴方にお茶を持ってくる時、変わったんです 」
「 理由は? 」
「 あの子に闇を知らせたくなかった。依頼したから知ってるって思ってそうですけど、わたしが頼
んだんです。あそこの店にPKST団がいる、今からいうことを頼んできてって。 」
「 なんで自分でやらなかったんですか? 」
「 だって、大人ってさ、小さな子供が頼むと、YESしか言えないでしょう? 」
「 すごいな…じゃあ、双子ってのはハズレ? 」
「 えぇ、そうですよ。貴方少し目が悪いんですね、袋被ってるからですか?結構背丈も変わってる
んですけどね 」
「 ちょっと病気の後遺症でね。 」
「 へぇ、まぁ安静にしてください。でも、そろそろ仕事したいですか? 」
「 …よくわかったね 」
「 じゃあ、約束してください。 」
「 何を? 」
「 私達が貴方を助けたことと、貴方の仲間にわたしの存在を言わないこと、そして、妹を絶対に守
ること 」
貴女のことは?と言おうとしたけどやめた
仮にでも依頼人はあの少女だ
彼女を守る義理はない
「 了解です 」
「 ではいいです。あの子にはわたしから言っときます。じゃあ頑張って 」
「 ありがとうございます。 」
「 後これ 」
彼女はそう言いながら俺に何かを投げる
「 なんですかこれ? 」
「 後で役に立ちます。じゃあ妹が起きるのでさっさと行ってください 」
「 はいはい。 」
_________________
( なんだこれ。
俺はそれを見つめる
( …まぁしにがみさんに解析してもらおう
集合の日まで後半日
( 待て、彼女、俺らのことどうやってPKST団と知った?
まぁ、一足先に帰って寝るか
コメント
4件
あの子なんか裏ありそうだな…
クッソ見るの遅れたぁぁぁ😭。今回も凄く面白かったです!!!