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#塩レモン
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続き 地雷注意⚠️
大森「その代わり、声、出してもらう
よ、来て」
大森の言葉は、命令というよりも、逃れられない運命の宣告のように響いた。
彼は仁人の手首を強引に引き寄せると、そのまま寝室へと続く扉の方へ歩き出した。仁人の心臓は破裂しそうなほど早鐘を打ち、足元はふらついて力が入らない。それでも、大森の圧倒的な支配力に逆らう術を、今の仁人は持っていなかった。
薄暗い寝室に連れ込まれると、大森は仁人をベッドの縁に押し倒すように座らせた。部屋には、微かなアロマの香りと、大森特有の甘い残り香が濃密に漂っている。
大森: 「……そんなに怯えないで。君が期待してるような、汚いことだけをするわけじゃないよ」
大森はそう言いながら、仁人の隣に腰を下ろした。柔らかなベッドが沈み、二人の距離は物理的な限界まで近づく。大森の指先が、仁人のシャツのボタンに触れた。そのゆっくりとした、焦らすような動作に、仁人は喉が鳴るのを必死に堪える。
大森: 「ねえ、仁人。若井に名前を出されて、どんな気分? 嫉妬? それとも、少しは期待した?」
仁人は何も答えられなかった。否定しようとすればするほど、大森の術中に深く堕ちていくことを本能が理解しているからだ。ただ、震える瞳で大森を見つめることしかできない。
大森: 「声を出して。僕の名前、呼んでみて。若井がいつも呼ぶように……そうすれば、君がどれだけ僕を必要としてるか、確かめられるから」
大森の顔がすぐ目の前にあった。その瞳には、獲物を愛でるような歪んだ慈愛と、支配者の冷酷さが入り混じっている。彼は仁人の耳元に唇を寄せ、甘く、それでいて逃げ場を完全に塞ぐような声で囁いた。
大森: 「……さあ、始めようか。君がどこまで壊れて、どこまで綺麗な音を奏でられるか、僕が全部教えてあげる」
仁人のシャツのボタンが、一つ、また一つと外されていく。深夜の部屋で、時計の針の音だけが冷たく響いていた。仁人は、自分の声が、自分の意思とは裏腹に震えながら溢れ出そうとするのを感じていた。
コメント
1件
うわあ……第9話、重かったですね。大森さんの「声を出して」って台詞、支配と甘やかしの境界が曖昧な感じがすごく生々しくて、読んでて息が詰まりました。仁人の震えと、意思に反して溢れ出そうとする声の描写が細かくて、感情移入せずにはいられなかったです。次どうなるんだろう……続きが怖くて楽しみです。