コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私達は今、人里離れた山奥にいる。ここは自然豊かな土地だ。木々には実がなり、動物達もいる。そのおかげで食べ物にも困らない。
「今日もいい天気ね! さあ、みんなご飯にするわよ!」
私はそう言いながら家の中に入る。そして台所に行き、食事の準備をする。今日のメニューは何だろう? 私は料理をしながらそんなことを考えていた。
「お姉ちゃん、ちょっと待ってよー」
家の中から妹の声が聞こえた。どうやら準備ができたようだ。私の妹はいつも元気一杯だ。とても可愛らしい子だと思う。
「あら、ごめんなさい。すぐに行くわ」
私は急いで調理を終えた後、妹の待つ部屋へと移動する。
「もう、遅いよ。早く食べよう?」
妹が少しだけ不満げな顔をして言った。
「ふふっ、ごめんね。それじゃあ、いただきましょうか」
私たちは食事を始める。しかし、何故か違和感があった。何か足りないような気がするのだ。
「……ねえ、お母さんはどこに行ったのかしら?」
「さあね……」
「お父さんはどこに行ったんだろう?あの人はいつも仕事ばっかりしてて家に帰ってこなかったけど、本当はわたしたちを捨てたんじゃないよね?」
「…………」
「きっとどこかにいるわ!また会える!」
「そうかなぁ……」
「えぇーっ!?」
「もう死んだんじゃないかな……」
「そんなはずないよ!きっと生きてるって!!」
「う~ん……」
「お姉ちゃん、やっぱりここにいたんだ」
「あら、どうしたの?こんなところに来て……。何かあったの?」
「いや別に何もないんだけど、ちょっと暇だったから来ただけ」
「そうなの?じゃあ一緒に遊びましょう!」
「うん!!何しようか?」
「そうだ!かくれんぼうをしましょう!!」
「かくれんぼう?」
「そうよ!私が鬼になるから隠れなさい」
「分かった!」
「いくわよぉ〜、せーのっ!」
『うおおお! すげぇ!』
『これマジ!?』
『ヤバいねw』
『凄すぎだろwww』
『もう、最高!!』
『こいつら……天才か??』
『おいおいおい、これ見てくれよ!』
『ちょ、待て!! 俺まだ見てないんだぞ!』
『早くしろって!!!』
『ちょっと、見せなさいよ!!』
『あぁん? 何言ってんだよ、お前も見るんだよ!!』
「ふぅ……これでよしっと♪」
『『『ありがとうございます!!』』』
【コメント】
:あれれ~?
いつもと雰囲気が違うような気がするよ~? :なんか口調とか違うよね?
どゆこと? :もしかして偽物ですかねぇ……
んー……本物だと思いますよぉ~!
:えっ、そうなんですかぁ!? はいぃ~♪ ほらぁ~
触ると分かりますよぉ~
あちらの方にぃ~
いけばもっとよくわかりますぅ~! えぇ……
じゃあいきましょうかぁ~
うわあああああっ!!!!! なんだよこれッ!? なんなんだよッ!? 体が溶けてるのか?! 俺は今、体の中を食い荒らされているんだぞ……! ああ、痛い、痛すぎる。もう嫌だ。
こんなところで死にたくないっ! 助けてくれぇー!!! おい、誰か俺を助けろよぉおおおおおおおおっ! くそっ、このままじゃ死んじまうっ! 誰かぁ、誰でもいいから、頼む、助けてぐれええええええぇ――ッ! そんなことを叫びながら、必死の形相で逃げ惑っているのは、全身血まみれの男だった。その男の背に向かって、無数のモンスターたちが襲いかかる。男は背中に爪を突き立てられながらも、それでもなお懸命に逃げ続けた。しかし、それも長くは続かない。やがて力尽きたのか、足をもつれさせて転倒してしまった。もはやこれまでかと思われたそのとき……。
「よく頑張ったね、もう大丈夫だよ」
そう言って現れた一人の青年によって、危機一髪のところ救われたのである。
これが僕たち二人の出会いであり、運命的な恋の始まりでもあったのだ。
※
※
※ あれから数日が経過していた。僕は今、とあるダンジョンの奥深くにいる。ここは通称『嘆きの洞窟』と呼ばれる場所で、その名の通り恐ろしい魔物が出ることで有名だ。もっとも、今の僕にとっては何の問題もないんだけどね。