テラーノベル
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年齢差🌸☄️(mcmt)
付き合ってる
CP描写あり
地雷さんback
「あの……」
「はい?」
「ハンカチ…落としましたよ。」
「あ、ほんとですか…!ありがとうございます、」
あれは今年の暑い夏の日。7月上旬なのに気温は35度を超え、東京の街は煌めく太陽に照らされていた。地面からは熱気が漂い、周りにいる人みんなが汗をかいていて。そんな中、みこはハンカチを落としてしまったらしい。目の前にいる水色髪の少女が声をかけて届けてくれた。青い瞳がこちらを見た時、吸い込まれるような感覚に陥って。見つめてる内に声をかけられればハッとする。みこよりも背が高くて見下ろされてるみたいな感じで。「それじゃ」と言われてさよならをした。
「…綺麗な人だったなあ。 」
ぽつり、と。その呟きは、夏の暑さに溶けるようにその言葉はみこにしか聞こえない。
「「……あっ。」」
「この前の……ハンカチ落としたお姉さんじゃないですか。」
「あっ、この前はありがとうございます…! 」
「いえいえ。あ、良ければそこの…向かいの席どうぞ。」
「えっ、じゃ、じゃあ失礼します……!」
行きつけのお気に入りのカフェに寄れば、先日会った水色髪の彼女と再会する。私服はお洒落で思わず見とれてしまいそうな、綺麗な顔立ちにとても似合っている。少し緊張していればふっと笑って、「そんなに緊張されちゃ、こっちもしちゃいますよ」って返してくる。その笑顔はみこの緊張を解きほぐして、心を奪った。知らない感情がみこの心の中で蠢く。きっとこれが恋なのかな?初めての感情で頭がいっぱい。そんな感情を必死に押し殺しては談笑しつつ、一通り時間が経てば別れの時間がやってくる。運良く連絡先を交換することになれば喜んで交換した。そこからずっと連絡を取り合っては、気付けばめちゃくちゃ仲良くなっていた。1ヶ月程度経ったある日、すいちゃんから告白されては喜んで付き合った。まさかすいちゃんも好きだったなんてなあ、とかそんな思いを考えながら。
「すいちゃ〜ん」
「わっ、何みこち。どしたん?」
「みこに構って〜……」
「えー…いいけどさ。なに、また何かやらかしたの?」
「そういう訳じゃないけどー…」
「はいはい、じゃあまず寝っ転がってよ。マッサージするからさ。」
あれから数ヶ月後経って、付き合う程まで仲が良くなって。お互いの家に行く事もあれば充実した毎日を送っていた。今日はみこのお母さんが居ないから、家にはみこ以外誰も居ないので家でお泊まりをしている。
「ねえみこち〜、みこちばっかお酒とか飲んでてずるい〜!すいちゃんにもなんか頂戴。」
「え〜?てかすいちゃんお酒飲める歳なの?そもそもさ。 」
「…飲めるよ。でもあんまり好きじゃないから飲まない。味がさ…」
ふと、気になったことがある。未だにみこは、すいちゃんの年齢を知らない。パッと見はみこより年上に見えるし、いつもの服装とか口調とかなんだか大人びてる気がする。でもすいちゃんは聞いても教えてくれない。みこは20歳だけど…どうなんだろう。お酒飲めるなら20歳以上だよな…
「ん…ぷはっ、やっぱこれだよな〜!」
「……それって何味なの?」
「え?んーと、桃味!みこのお気に入り。甘くて美味しいんだよね〜!すいちゃんも飲む?」
「すいちゃんは……いいや。甘いの苦手だし。」
「ん、そっか。」
再び桃色の缶を口に運ぶ。みこもお酒は苦手だけどこれは飲める。だって甘くて、なんだか美味しいから。横目ですいちゃんを見ればなんだかソワソワしてる。机に缶を置いて「どしたの?」と声を掛ければこちらを見た後、すりすりと寄ってくる。
「…え、かわい、……」
「…うっさい。」
「はぁっ、!?理不尽じゃ……」
「…偶にはいいじゃん。すいちゃんにもさ……甘えさせてよ。ね?」
青い瞳がこっちを見つめる。あの時と同じ目。でも、何処か潤んでて、ちゃんとみこを見てる目。お風呂上がりだからかシャンプーのいい匂いが鼻を通って、思わず少し距離を取ってしまう。
「…みこち?」
「ちょ…すいちゃんちょっと待って。」
「はっきり言ってよ?じゃないとすいちゃん悲しい。」
「その…えっと……」
「なに?」
「ゔっ……え、えっちだなあって…思って……」
「……ふーん?」
「あ、あんだお……」
「いやあ?すいちゃんみこちにそんな目で見られてるんだなーって。」
「はぁっ、!?い、いつもじゃ……」
「すいちゃんいつも思ってるのって聞いてないよみこち。」
「……ぅぐ。」
「…いつも思ってるの?」
「ち、違っ…」
「ねえ、教えてよ。」
明らかにすいちゃんの声色が低い、けど怒ってはなさそう。揶揄ってきてるだけ。…だと思いたいけど。しどろもどろになってれば、いつの間にかみこの上に乗っかってきた。身動きが取れずに入ればぎゅっと抱き締められる。なんだか今日は甘えてくる犬みたい。尻尾をふりふりと振ってはこちらに甘えてくるんだ。軽く頭を撫でてあげれば笑顔を浮かべてくれて安心する。
「……ねえ、すいちゃん…」
「ん、なーに、みこち。」
「…みこちゅーしたい。」
「…は?」
「いや、だから……したいの。ねえ、…いいでしょ?」
「え、ちょっ……」
みこの上に乗っかったまま焦っている貴方を見ては頬に両手を添えて口付けを。最初からでいいのかなとか思いつつも舌を入れてみる。すると顔を真っ赤に染めあげては、強ばった体から徐々に力が抜けてゆく。口を離せば、直ぐにばっとみこから離れる。
「ん、急にしてごめんだけど、…その、そういうのって、嫌なの?すいちゃんは。」
「…ちが、う……けど…」
「……ち」
「えっ?」
「ねえみこち。すいちゃんさ。」
「う、うん……」
「…17歳なんだよね。年齢」
「…え?」
「だから、17さ 「じゃあみこ未成年に手出しちゃったってこと!?」
「あ、うん……」
「え…あ、ええ……終わった…」
「……終わったね、みこち? 」
ふはっと笑いかけてくるすいちゃん。笑ってる場合じゃねえよお…みこ犯罪者じゃん…
そう思って、深く溜息を吐いていればすいちゃんが口を開く。
「…まあ、あと数ヶ月待ったら何してもいいからさ…」
「…ん、え?」
「なんでもねぇよっ!」
「いだぁ!?何すんだおめぇー!」
「あははは〜っ♩ 」
聴き逃した言葉を聞こうとすれば背中をバシッと力強く叩かれる。外には雪が降ってて、暖かい部屋の中でそんなバカ騒ぎをした。
「誕生日おめでと〜!!」
「ほら、これプレゼント!すいちゃんに似合うと思って、買ってきたんだ〜」
「うっ、うん……」
今日は大切な貴方の18歳の誕生日。プレゼントには星型のネックレスをあげた。水色のキラキラと空に輝く星みたいなネックレス。すいちゃんに合いそうだなって思って買った。
「ん〜、ご飯うま!」
「良かった良かった!すいちゃんが好きそうなもの作ったからさ〜。」
「めっちゃ美味しい。たまにはやるじゃんみこち♩」
「たまにはってなんだよおめぇ!…まあいいけど。」
「……ねえみこち。」
「んー、?」
「すいちゃんさ。18歳なったよ?」
「…えっ?」
「…ねえ。みこち……」
じっと見つめられればこちらに寄ってくる彼女。困惑していれば口に軽くキスをされて。
「……え、ちょ、すいちゃ「ねえみこち。しよ?」
「はあ…!?ちょ、待っ……」
気付けばソファーに押し倒されてた。お風呂上がりだからか体が火照っていて、それがまた……なんてそんな考えに陥ってしまう。
「ん、……」
「やっ…ひょぁっ……」
舌を入れられてしまえば段々と力が抜けてくのがわかる。
「ん、……ぷはっ、…すいちゃ、 」
「みこち…かわい。」
そのまま寝室へと運ばれてはそういう事をしたんだとさ。
コメント
5件
最高ですね👍 最高超えて神ですよね😇✨💕
うわあ、めっちゃすきです!! いつ見ても天才 、、
後半部分語彙力4んでて終わってます…汗