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來音@
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🌷職員ルラ
「ティアさん、今日の夕食はカレーライスとフルーツサラダ、アップルジュースですよ」
職員のルラがいつも通り夕食を運んできた。
ティアはお昼ご飯のあとあんなにお菓子を食べたのに、またお腹が空いていた。
「ティアさんは本当に残さず食べてくれるから嬉しいです」
ルラはいつも笑顔で気さくに話しかけてくれる。
「わたしは今まで空想ばかりしていましたが、食べることが好きなんだと気づいたんです、食べることで満たされるって」
ティアはぼんやりと言った。
「いいことですよ」
ルラはそう言ってくれた。
「でもお母様もミリア先生も真面目でわたしから食べる楽しみを奪うんです、データ入力でわたしが稼いで買ったものなのに、なぜ悪いんですか?」
ティアは母親もミリアも、真面目に生きることばかりティアに強いて、ティアの気持ちをわかってもいないと思っていた。
「聞きました、いろいろあったそうですね、施設の規則で利用者さんの健康を第一に考えていますからね、でもティアさんも辛いですよね」
ルラはティアの気持ちに共感してくれた。
「わたしには逃げ場が空想しかなかったんです、お母様から、現実では逃げられなかった、でももう空想でも満たされないんです」
ティアはやりきれない。
「ティアさん夕食が冷めてしまいます、食べて下さい」
ルラがそう言って、ティアは食べ始めた。ティアが好きな味のカレーライス。おいしい。
「ティアさん、今度わたしと一緒にクッキーを作りませんか?それなら文句を言われないと思います」
ルラの提案。ティアは母親とクッキー作りならやったことがある。
「いいんですか?ありがとうございます、楽しみにしていますね」
ティアは本当にルラと話しているような気がした。
(もう空想の世界に行けなくなったのかしら?)
ルラは、現実に居場所のないティアを不憫に思っていた。
その空想の世界さえ失ってしまったのだろうか?
「わたしもティアさんとクッキー作り楽しみです」
ルラはティアに笑顔で言った。
コメント
3件
ルラ、いい人ですね……! 母親やミリア先生に「食べる楽しみを奪われる」とこぼすティアに、頭ごなしに否定せず「辛いですよね」とまず寄り添って、しかもルールの範囲内で一緒にクッキー作りを提案する。この「規律と寄り添いの両立」がすごく自然で、施設職員として理想的な動きだと思いました。あと「空想の世界さえ失った?」という地の文が切なくて、現実に手を伸ばし始めたティアの変化を感じました。続きが気になります。