なんか生まれ変わり系の太中?中太?の妄想が捗ったので
「いっそのこと書くか!」ってなりました!
今ンところは中太だと思います
次回からはこの前置きも注意書きのみになります。
説明は省略。BEASTで書くってことだけ言っておきます。
※太宰さんが死ぬ辺りから始まります
※BEAST未読、もしくは未視聴の方ネタバレ注意
※3~7行目は公式様より引用なので、途中から書き方が変わる恐れ有
※口調崩壊、伽羅崩壊有
※横長画面推奨
ンじゃ、start
太宰 → 『』(生まれ変わりも同じ)
中也 → 「」
他 → []
その日、太宰の計画は最終段階を迎えていた。
あとはこの、ビルの縁から落ちるだけだ__。
太『ついにここまで来た。待ちに待った瞬間だ』
太『楽しみだ、本当に楽しみだ』
太『……でもね、心残りもある。君がいずれ完成させるその小説を、読めないこと』
太『今はそれだけが、少し悔しい』
太宰の体が、縁を越えた。
屋上からの長い長い距離を、重力に引かれて落ちていく。
長い距離を、時間をかけて。
最高幹部である中原中也はポートマフィア本部ビル、全面窓からその瞬間を目の当たりにした。
しかし、中也がこの瞬間に遭遇するのも太宰の計画の一つだった。
遡ること、数十分前__
一人で待機していた中也の携帯が不意に鳴りだす。
その画面には”太宰”と表示されており、中也は嫌々だが即座に敬語で通話状態に切り替える。
中「はい、もしもし。何か御用でしょうか?首領」
太『もしもし、中也。しばらくしたら面白いことが起こるだろうから』
太『全面窓の前に待機していて呉れ給え』
少し陽気な口調で、まるで今から嫌がらせでもするかの様な口調で太宰はそう言うと後付けのように
太『首領命令だよ』
と続けた。
首領命令と云われると逆らうことはできず、全面窓の前で外を眺めながら待機する。
太宰は電話越しでも行動が判るほど黙っている中也に対して問いかける。
太『この行動をさせる理由については聞かないのかい?』
中「……聞いても善いのなら、教えてください」
太『ふふっ、しかし説明してしまっては面白くなくなってしまうのだよね』
太『簡単に言うならば、君に対する嫌がらせ。かな?』
やっぱりかと思い中也が口を開く前に、通話は切られてしまう。
中也は呆れながら窓の外は眺めながら待機し続け、今に至る。
中也は、太宰が落下しながら通過するほんの一瞬。
その一瞬が中也にはスローモーションに思え、最後に聞いた太宰の言葉を思い出す。
中也にとって死ぬほど嫌いな太宰の自殺は嬉しいものに思えるだろう。
しかし、違うのだ。中也は太宰に”死んでほしいのではなく、自分の手で殺したい“のだ。
なので中也に対してこの嫌がらせは最適だった。
最初は衝撃で呆然としながら綺麗に落ちていく太宰を見るだけだった中也が我に返っては自分も外へ飛び出して異能で距離を縮めようとする。
しかしわずかにでも太宰に触れた瞬間、異能は解除されてしまい、また異なる速度で落ちていくため、中々太宰に追いつけない。
長い距離を落ちていく途中、必死に追いかける中也に向かって太宰は話しかけた。
太『まったく、考えなしに飛び出すなんて。そんなに私のことが好きなのかい?』
中「ンな訳ねぇだろっ…!!」
中「手前ぇはいつか俺が殺すっつったろ…!」
太『確かにそんなことを云っていたね。でも残念それは叶わないよ』
太『これは君に対する嫌がらせと云ったが』
太宰はそう言うと笑みを浮かべながらさらに速度を増したかのように落ちていく。
ダメだ。逝くな。逝かないでくれ。死んでくれるな__。
願ってもがいて、必死に手を伸ばすがそれは叶わなかった。
不愉快な音が中也の着地とともに鳴り響く。
不愉快な音を発したのは、ポートマフィア首領である太宰治だったモノ。
七年間共にポートマフィアで過してきた相棒だったモノ
俺がこの手で殺したかった相手だったモノ
俺が誰よりも信じていた__って
アレ…、?
俺は太宰を殺したかった。
この手で殺したかった。
なのに今は太宰を殺せなかった悲しみよりも、太宰が居なくなったという事実に悲しんでいる。
太宰を殺したかった。けど居なくなったら寂しい……?
殺したかった。寂しい。
俺が殺しても太宰が居なくなる…?
殺しても寂しくなる…?
寂しいけど殺したかった…?
段々と呼吸もしにくくなり、頭が混乱する。
殺したかった。確かに殺したかったんだ。
けど今は殺したかったよりも寂しいが勝ってしまう。
これはどういう感情なんだ。名前があるのなら誰か教えてくれ。
太宰が死に際に放った言葉。
嗚呼…。そういうことだったのか。
俺が自分で気づいていなかっただけか__。
中「俺は彼奴を好きだったのか…」
きっと好きを越えて愛しているまではいっていたんだろう。
けれどそれを認めたくはなくて、認めたら狂ってしまう気がして。嫌がらせをしてくる太宰を利用して、自分の気持ちを隠していたんだ。
嫌がらせに対抗するように、息をするように殺すと言い放って。
それはそのうち本心のように自分の中に刷り込まれて、それを本心だと思っていた。
しかし実際、殺したいとも思っている自分がいる。
太宰は前に
と云ったことがある。
確かに殺したいが今ならはっきりと、違うと言える。
殺したいほど嫌いなのではない。
中「俺は手前ぇを……好きだったみてぇだな…」
そう言いながら中也は肉塊となった太宰の原型を保っている手を握るも、返事は当然ない。
愛していたんだ。愛していた。ずっとずっと、気づいていないだけで。
手遅れだ、凡てが手遅れだ。
自分の気持ちに気づくのも、想いを伝えるのも。肉塊となった太宰の前ではもうその行動は意味をなさない。
遅れて気づいた恋心は行き場をなくして彷徨った。
俺が愛したのは太宰治そのものなのだ。
あの知恵と、あの冷静さとあの残酷さの全てを兼ね備えた太宰治が好きなのだ。
想いだけでも伝えられていれば諦めもついたのだろう。
しかし目の前の肉塊にどれほど想いを募らせ、綴っても返事は返ってこない。
嗚呼、残酷だ。
想い人が死んでから気づくなど、どれほど悲しいことだろう。
心の奥底で眠っていた貴方に渡すはずの愛は誰に譲ればいいのだろう。
否、譲りたい相手の宛などない。
譲るとするなら、きっとそれは太宰の生まれ変わりだろう。
そんなこと、あるはずもないのに。
中「Good bye、首領__」
ヤバイ、終わり方が意味わかんなすぎる。
ほんとにちょっとだけ好きな曲の要素も入れたんですけど判りますかね……?
俺的には結構判りやすくしたつもりなんですけども……
えー…っと、一応次回は太宰さんの生まれ変わり?が出てきますね、はい。
本名ネタ?ってやつもやりますよ。若干だけど……。
取り敢えず、いいなと思ったら♡と💬、そしてフォローもしてくれたら嬉しいです。
それでは、Good bye
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コメント
14件
初コメ失礼します ブラウザなので10づつしかハートできないのがもどかしい……
え、好きすぎる…