橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
短編
橙side
ピンポーン
11時45分。編集作業が終わり、休憩がてらに彼女にLI○Eしようかとスマホに手に取ったと同時になったインターホン。
何か頼んでたかなと考えながら画面を見ると映っていたのは今連絡しようとしていた彼女の桃だった。
橙「桃ちゃん?どしたん?」
桃「……らい」
橙「え?」
桃「橙なんて大ッ嫌い!!!」
・・・・・え?
桃ちゃんが俺の事嫌い?しかも大嫌い?
え、なんで。昨日だってあんなに好き好き電話で言い合ってたのに。
俺らラブラブすぎてバカップルって言われてるぐらいなのに。
橙「え…なんで?」
桃「/////大嫌い!!!!」
橙「だからなんで?!?!」
大嫌いと言いながら顔を赤くする桃。
意味が分からない。
橙「と、とりあえず中入って。周りに迷惑かけちゃうから。」
桃「、入らない!」
と言いながらズカズカと家の中に入ってく桃。
一体どういう事なんだ。
何故入らないと言いながらはいるのだろうか。
橙「は、はいどーぞ…」
桃「いただかない。」
橙「えー…」
こくこくと俺が出したコーヒーを飲む桃。
俺もそれなりに頭は良いから段々と分かってきた。先程から桃は反対言葉で話している。
「入らない」→「入る」
「いただかない」→「いただきます」
1人で反対言葉ゲームでもしているのだろうか。
でもやはり俺の事が大嫌いということが気になりすぎてうまく話すことが出来ない。
桃「…ねぇ」
橙「ん?」
桃「橙は…俺のこと大嫌い?」
橙「そんなわけないやん大好きやで」
桃「ッ………」
桃の質問に答えると傷ついたように顔を青ざめる桃。
俺は桃のことを愛してやまない、だから素直に言っただけなのに…
俺が混乱していると時計を確認しばっと立ち上がった桃。
桃「…ッ天才で人工なくせに格好悪くて冷たくて一緒にいないと本当に冷静なの!!!
なのにお前は俺のこと好きなんだろ…?でも俺は…橙のこと
橙「え…」
嫌だ。桃に嫌われたくない。やだやだやだやだ…
桃「はぁ…はぁ…よし、12時になったな!!
橙!…橙?!?!」
橙「やだ…やだ…ポロポロッ嫌いにならないで…俺、桃ちゃんの為なら嫌いなところ直すから…俺から離れないで…」
桃「え?ちょっと、橙?
もしかして…今日なんの日か知らないの……?」
橙「え…?」
桃「4月1日!!!エイプリルフールだろ?!」
エイプリルフール…?ということは…
全部嘘?
橙「よ、よかったぁ……あれ、でももう嘘つかないん?」
桃「全く…ほんとにアホだな。午後はネタバラシなんだよ」
橙「なるほど…」
桃「俺が言ってること分かった?」
橙「なんか反対言葉で話しているなとは思ってた…」
桃「はあ?!そこまで分かってたのに気が付かなかったの?」
橙「何に?」
桃「あぁ…もう天然は困る…俺はずっと大好きって言ってたの…/////」
橙「え?!あ!そういうこと?!?!」
桃「なのにお前ときたら大嫌いなんて言ってきやがって…」
橙「ごめんって!!俺分からなかったんよ!!!大好きやから、愛してるから!!な?!」
桃「分かったって…それに泣きながらあんなこと言われたら誰でも愛されてるなって思うだろ/////」
橙「!!桃ちゃんだぁいすきー!!♡♡♡」
桃「うん、俺も大好きだよ?/////」
橙「え、待ってもう一回言って。録音してなかった。」
桃「するなよ…」
本当に俺の彼女は俺の事好き何やなと安心した。桃ちゃんに嫌われたら人生終了やったからな。
でも1つだけ疑問が残った。
橙「なぁ桃ちゃん、最後に言ったことの意味が分かんないんやけど。あのネタバラシ前の最後の嘘。」
桃「それも全部反対語だよ…」
橙「えっと…ということは」
バカで天然なくせにかっこよくて優しくて一緒にいると本当に気が狂うの!!!
なのにお前は俺のこと嫌いなんだろ…?でも
俺は…橙のこと
っていうこと…?」
桃「/////ばーか………」
橙「グハッッ…かわええええええ!!!」
桃「死ね…/////」
橙「桃。」
桃「…何……?」
橙「クールでストイックなのに可愛くてツンデレで一緒にいると本当に気が狂うで?
桃ちゃんは俺のこと大好きみたいやけど
俺は桃ちゃんのこと
桃「!!!/////………愛してるは重い…」
橙「でも嫌やないやろ?」
桃「うん…/////」
橙「ふふっwかわええなぁ…♡」
桃「ッ!………橙はかっこいいよ?/////」
橙「え〜嬉しい♡ベッド行こか?♡」
桃「はっ?!えっちょっとやめっ!!まって!!!」
今年は桃に嘘をつかれてしまったけど来年こそは絶対に俺も嘘をつこう、と思いながら沢山愛し合った日の話。
コメント
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尊いですッ!