短いけどドーゾ
⚠️死ネタ ダメだったらすぐ消します
俺にはマブダチがいた。シャオロンという親友。ずっと近くにいて好きやった。
今日も彼は書類を行っている。
邪魔はしたらあかんなと思い、俺も情報管理の方に行った。
すっかり日が沈んで、夜になった。
シャオロンは何やら冷蔵庫をゴソゴソと漁っている。
シャオロン お、これやな
そう言って、机に置いたのはケーキやった。
ロボロ 何のケーキなんや?
そう言って席に座ってケーキを見る。そこには、マブダチ記念日と書かれたチョコのプレートが刺さっていた。
シャオロン ふふ笑今日はマブダチになったあの日の記念日やで。
ロボロ あぁ、そうやったな笑
毎年、ケーキを用意してたもんな
シャオロンが微笑ましそうに喋るから、俺も笑ってしまう。
シャオロン ロウソクも立てとかなかんな
そう言って、一本一本ケーキにさす。
ロウソクの本数は俺たちの記念日の年の本数分立っていた。
シャオロン じゃあ祝福を祝って、ロウソク消しますかぁ
シャオロンが横髪を耳にかけて、ロウソクに顔を寄せた。
ロボロ 消すかぁ
俺も近づく。
シャオロン せーの
ふぅ。
ロウソクに付いた明かりは全部消え、真っ暗になる。
シャオロンが電気を付けた。
ロボロ ふふ笑嬉しいなぁ
そんなことをぼやきながら、シャオロンを見ると、シャオロンは浮かない顔をしていた。
ロボロ …ん?どしたんや?
顔を覗き込めば、微笑みながら泣いていた。
ロボロ 何で泣いてんの?
シャオロンの顔にそっと手を置く。シャオロンは俺の手に何一つ気づいてはくれなかった。
…
そうか、そうだった。
ロボロ …俺、もうここには居ないんやった。俺、交通事故で死んでもーたんや。シャオロンにもこの声はもう聞こえてないんや、そか笑そやったグスッふ、っぅ
俺は涙を堪えきれずに嗚咽を出しながら涙を流した。
忘れていた、いや、まだここで皆とシャオロンとずっといつまでもおじいちゃんになって死ぬまで一緒に居たかった
ロボロ …っん、グスッ、シャオロン、毎年ありがとな、ほんまに。でも、もういいんやで、もうおらんから。だからさ、今年で終わりにしよう。もう、俺は大丈夫だから。
1人で泣きながら頬張るシャオロンにそう伝える。
シャオロン …っ、!ろ、ぼろ…?
ふいに彼が俺の名前を呼んだ。
ロボロ …ふふ笑ここにおるよー、シャオロン。いつまでも幸せにな、じゃーな。またいつかどこかで。
薄くなっていく自分。
シャオロンをずっと見つめながら、俺は空へと駆け上がっていった。
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