テラーノベル
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灼熱の砂漠。どこまでも続く砂の海に、影はほとんどない。
「……まだ……着かない……?」
誰かの声も、乾いた風にさらわれていく。
レオニ、モモジャン、ビビバス――
声優たち12人は、何時間も歩き続けていた。
「……水……」
足がもつれ、ついに一人が砂の上に倒れる。
「だめ……限界……」
次々と、身体が砂に沈んでいく。
(……ここまで、かな……)
野口瑠璃子が意識を手放しかけた、そのとき――
「――生きてる人がいるわ!」
凛とした声が、砂漠に響いた。
薄れゆく視界の中、白い装束をまとった少女が駆け寄ってくる。
その背後には、護衛と思しき人影。
「急いで!日陰へ!」
冷たい水が唇に触れた瞬間、瑠璃子は息を吹き返す。
「……あ……」
目を開けると、そこは砂漠の中とは思えないほど整えられた天幕だった。
「大丈夫?無理しないで」
そう言って微笑む少女を見て、誰かが息を呑む。
「……え……?」
「……Machico……?」
少女は一瞬きょとんとし、それから少し照れたように笑う。
「そう呼ばれることも……あるわね」
彼女は、この国の王族――姫だった。
⸻
夜。
天幕の中で、Machicoは静かに語り始める。
「……この王国、最近おかしいの」
「王族のみんなが……何かに“取り憑かれている”みたいで」
「感情がなくなったり、声が変わったり……」
その言葉に、瑠璃子たちは顔を見合わせる。
「……魔物だ」
由貴が、はっきりと言う。
「声に寄生するタイプの」
「やっぱり……」
Machicoは拳を握りしめた。
「お願い。
王族を……この国を、助けてほしい」
⸻
翌日。
王城の奥で、一行は“それ”と対峙する。
王族の身体に絡みつく、黒い影。
声を奪い、心を縛る魔物。
「……声を返して!」
歌、叫び、言葉。
それぞれの“声”が重なり合い、魔物を押し返す。
最後に響いたのは――
Machicoの、強く澄んだ声だった。
「――私は、Machico。
歌って、演じて、声で生きてきた!」
その瞬間、影は悲鳴を上げて消え去る。
王族たちは、次々と正気を取り戻していった。
⸻
戦いのあと。
Machicoは、王子の前に立つ。
「……思い出したの」
「私、王族である前に……声優だった」
王子は静かに頷く。
「行くのだな」
「うん。
この世界の“声の異変”を、放っておけないから」
Machicoは振り返り、瑠璃子たちを見る。
「……私も、仲間に入れて」
瑠璃子は迷わず手を差し出した。
「もちろん」
こうして――
ワンダーランズ×ショータイムのMachicoが、新たな仲間として加わった。
砂漠を越え、王国を救い、
物語はさらに大きな舞台へ進んでいく。
キャラクター紹介
■ Machico
職業(現実世界):
声優・アーティスト
担当ユニット:
ワンダーランズ×ショータイム
異世界での立場:
砂漠王国の姫
異世界での職業:
王族/歌姫(ロイヤル・ヴォイス)
⸻
砂漠地帯で行き倒れていた一行を救った、気高くも優しい王族の姫。
民と国を想う強い責任感を持ち、王族が「声を奪う魔物」に取り憑かれている異変に、誰よりも早く気づいていた。
魔物との戦いの最中、自らの“声”を解き放ったことで、
自分が王族である前に、声で生きてきた声優であるという記憶を取り戻す。
▼ 覚醒スキル
• 《ロイヤル・ヴォイス》
歌声で仲間の能力を大幅に底上げする王族固有スキル
• 《希望のカーテンコール》
絶望状態を解除し、場の流れを一気に引き戻す
王国を救った後、自らの意思で旅立つことを決意。
王子に国を託し、
「声を奪われている世界そのものを救うため」
野口瑠璃子たちのパーティに加わる。
王族としての気品と、ワンダショらしい明るさを併せ持つ存在で、
大人数になったパーティの“精神的な柱”となっていく。
コメント
3件
ちなみにMachicoさんは異世界に来ていたら王族の姫として王子に救われて姫となった感じです