「なぜそれを知っているの」
時刻は午後7時40分。
平日とはいえ、こんな人気店の夕食時に予約なしで入れるのだろうかといらぬ心配をしていると、彼はドアを引いて私を中へと促した。
思った通りすぐに店員がやって来て、「満席です」と申し訳なさそうに頭を下げる。
やっぱり、と思ったが、彼は「すこし待ってて」と私に言い残すと、さらに店員と話しながら奥へ進んで言った。
どうしていいかわからず成り行きを見守っていると、しばらくしてマネージャーとおぼしきスーツ姿の男性が現れ、彼と話をし始めた。
話が終わったのか、彼とスーツの男性が同時にこちらを向く。
慌てて背筋を伸ばすと、スーツの男性のほうが私に微笑みかけた。
「どうぞ。ちょうど個室があいていますのでご案内します」
驚く私に、彼も「行こうか」と小さな笑みを向ける。
ふたりが歩き出すので、事情が飲めないまま後についたけど、彼がこんな有名店**********************
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