♪昔あるところ 懐かしいお話。
おしまいのあとを 誰も知りはしない♪
どうやってここに来たのかはわからない。
だが、そんなことも気にならないくらい綺麗な歌声だった。
目の前の舞台の上で、じわじわと光るスポットライトに照らされて姿を顕にした女性は歌を口ずさんだあと、顔を上げた。
「皆様、光をも包む闇の間へ、ようこそおいでくださいました。こちらでは今から、私があるお話の読み聞かせを致します。ただ、普通の読み聞かせとは少々異なる部分もございますので、ご了承くださいませ。」
そういうと女性は舞台の端までゆっくり歩き、そこにあった上質な椅子に腰掛けた。
女性は、抱えていた分厚い本を開くと、本の内容を声に出して読み始めた。
コメント
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え、すご、ストーリーめっちゃ好き、