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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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⚠️だいぶやばい。

⚠️胸糞悪い気分になるかもしれない。

⚠️性的表現あり。







離島では、とある研究が進められてました。

「おはよう」

その声に目覚めた私は、研究室のようなところでスリープ解除をされたようです。

「おはようございます」

第一声はとても美しい声。

自分の声ですが見惚れてしまいます。

自らの足で立ち、歩き、鏡を目の前に立ち止まりました。

「かわいい」

そう独り言を呟いて、とっさに口を覆いました。

ただの自慢のように思えてしまったからです。

私に「おはよう」と声をかけてくれた男を見て、私は少し、照れ隠しをする素振りをしました。

男はにこりと笑い、

「ついてきて」

と、一言だけ言い、私に背を向けました。

衣装が用意されていたので着替え、綺麗な金髪の髪を低い位置でツインテールにし、カチューシャを付けました。

かわいいメイド服のような衣装で、少々着心地は良くなかったのですが、強制的に着ることになりました。

車に揺られ、一軒家の前でその車は止まりました。

「わ!かわいい子だ!ありがとうございます!」

と、元気な声を聞き振り向くと、そこには私の所有者とされる男性がいました。

中年男性で、一人暮らしのようです。

「初めまして、今日からよろしくお願いいたします」

「そんなぎこちない喋り方しないでよー!もっとラフにいこ!これからよろしく!」

そう勢いよく私の手を握りしめ、握手をしました。

「わ!きも!……あ、ごめん!あまりにも人間だったから……」

そう彼は驚いて、自ら掴みに来たはずの私の手を振り払うかのように離しました。

「いえ、問題ありません」

私は人間ですが?

そう疑問に思いながら彼がまた私の手を掴んで家の方へ引っ張ったので、彼の手の引くまま、家の中に入りました。


「今日からよろしくね♪

いやー、来てくれてほんと嬉しい!

知性を持ったアンドロイドってなんか面白いね!!」

「アンドロイド……」

「え、ごめん…地雷?」

「地雷?……いえ、私は人間です」

「ん?何言ってるの?君は機械だよ」


?????????????????

え?

アンドロイド?

機械?

「私は……人間…ですよ?」

「あれ?君、賢いAIなんでしょ?

感情がある?とかだっけ?

まぁ、いいや!それより!初日だしデートとかしちゃう??」

脳のデータが追いつかない。

私は人間としてプログラムを……………。

プログラム?

私は一体何を…???

「無視?かわいくないなぁ」

「申し訳ありません。貴方様の好きなところへ行きましょう」

「あ!貴方様ってやめてよ!これからの仲なんだからさぁ〜名前で呼んでよ!」

「承知いたしました。お名前をお伺いしてもよろs」

「俺の名前は───だよ!君は?」

「承知いたしました。───様ですね。

私の名前はありません。もし宜しければ名付けをして頂きたい限りです」

「え!名前付けれるんだぁ!ペット見たい!」

「………」

「うーん、よし決めた!ルルにしよう!」

「ルル……かわいい。ありがとうございます」

「うん!じゃあデート行こっか!」

「…はい」

ルルという名前を貰えたことはとても嬉しかったです。デートという体験も楽しみでした。


「・・・では───様、次はあちらに」

「ちょっと待って!」

「?」

「ルル、機械すぎるよ(笑)

感情あるんでしょ?じゃあもうちょっと自然に笑えない?なんか気味が悪いよ」

「申し訳ありません。次からは」

「その喋り方も!めっちゃ嫌だ!なに?もうちょっと自然にしてよ!デートだよ?俺らカップルなんだよ?」

「カップル…ですか?」

「何?」

「いえ、何もありません」

カップル…?

なんでしょうか。

このゾワゾワした気持ちは。

私は素直に楽しんでいるはずなのに。

どうして不快感を与えてしまったのでしょうか。

ワカラナイ。


夜になり、帰宅すると彼は私を部屋に呼びました。

「ねぇ、ルルは自分が機械ってわからないの?」

「え?」

「さっきの回答とか、あやふやで…。手繋いだり、肌とかの感触は全部人間なのに、会話してると機械を感じる。気持ち悪いよ。どっちなの?君はアンドロイドだし、プロフィールにも書いてあったよ。でも君は否定してる……人間なら人間らしくあれよ。」


理解できない。

何故怒ってる??

ワカラナイ。

どうしてこうなってしまったのだろう。

ワカラナイ。

ワカラナイ。


「私はアンドロイドです。」


この言葉は彼にとってキーワードだった。

私がこれを認めてしまったから。

こうなる運命になってしまった。

彼は私を押し倒し、そのまま───。

私はアンドロイドです。

ですが、ただのアンドロイドではありません。

肌の質感、感情、会話の知性。

全て人間に寄せて作っています。

私が作られた研究所では、AIを元々研究していた研究者のデータを参考にさせて頂き、改良に成功したらしいです。

それが私。

最新型の人間なのです。

ひと目では簡単に区別できないほどに巧妙に作り上げられてます。

しかし、所詮は機械。AI。

所有者を満足させることは難しい時だってあります。

彼は特殊でした。

私を痛めつけたり。性行為を犯すことで、彼の欲求は満たされました。

私の役目は彼の欲求を満たすことでした。




私には感情があります。


どうせなら。


感情なんてない方がよかった。


そう思うばかりです。



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