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『…あ、もしもし宇佐美ぃ~?今日暇やろ?ちょっとみんなで集まるんやけどな…』
急に休みになった日
マナからかかってきた電話に出ると、決定事項で言われた
「……急だな、おい。…ってか、みんなで集まるってなんかやるのか?」
オフコラボでもすんのか?
なんて思って聞いてみたら、どうやらヒーローで集まってテツの家に行くことになったらしい
え?この人数で行って大丈夫なのか?
色々心配になるところはあったけど、休みにテツに会える…という欲の方に心が動いてしまった
待ち合わせ時間に間に合うように身支度を整え家を出る
「……めっちゃ天気いいな」
こんな日は公園にでも行って身体動かすのもいいんだけどな…
そこにあいつも一緒だと嬉しいのに…
自分でも笑っちまうくらいの妄想をしてしまい
今からその相手に会えるんだという浮ついた気持ちを落ち着けようと
待ち合わせ場所まで少し走ることにした
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「…ま、マナ君?…緋八さん?こんなに来るなんて聞いてませんけど?」
唖然とした顔したテツがいた
……あいつ、ちゃんと説明してなかったんだな
皆がぞろぞろ入っていく中でオロオロしているテツを見てちょっと同情する
…そんな顔もかわいく見えてしまうんだから俺は大分重症なんだろうな
「急にわりぃな、テツ…大丈夫か?」
振り向いたテツがまっすぐに俺を見る
慌ててるのごまかそうと必死だ……クッソかわいいな…
グラスがあったかな?…なんてことを心配しているテツを安心させるように
全部準備してきたことを伝える
適当に買ってたあいつらをよそに、すぐ捨てられる皿とかコップとか買ってた俺えらくないか?
準備万端で安心したのかほっとしたように笑うテツの顔に心臓ごと持っていかれそうになる
……くっっっっそ、かわいいな…
このまま連れ去りたくなる気持ちを抑えて
そっとテツの髪に触れる
安心してくれ……怖がるようなかっこわりいことなんて絶対しないから……
触れた髪が柔らかくて気持ちよくて…
どうにかなりそうだった気持ちごと握りしめて部屋にむかった
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散々飲み食いして遊び倒してみんながくつろぎ始めた頃
ウェンがカゲツと片付けを始めたので、俺も散らかった缶をまとめることにした
っていうか…いいんだけどな?
皆…仲良すぎねぇか?
恋人同士がくっついているのは、別に…悪ぃことじゃねぇし…
なんか、残ってるのが俺とテツっていう状況が…
なんていうか……居場所がないというか…
モヤモヤした気持ちを抱えてテツの方を見ると
ちょうど立ち上がったところだった
「ちょっとタバコ吸ってきていいかな…?」
誰にむかって言っているか分からないくらい控えめな声で話していた
「おぉ、いいぞぉ~」
きっと他の誰もしないであろう返事を俺がすると
少しほっとした顔でベランダに歩いていった
なんか、あいつ………元気ねぇな……
さっきまでは皆と一緒に笑っていたのに急な変化に心配になった
片付けるふりしてベランダに近づきカーテンの隙間から様子を窺うと
空にむかって紫煙を吐き出すテツが見えた
その目が…なんだか……いつもの顔と違って
そんな顔もできるんだ…ということを知れて
ちょっとドキドキしてしまった
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がんばれ~!負けんな~!
イケイケ!押せ押せ~!
と、心の中では応援してます
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