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【ねろ視点】
「ちょっとここ、立ち入り禁止。」
屋上の扉を開け、仁王立ちしてそう言う女子を俺は知っている。
めーや「あ、かいちょーさんだ」
会長「覚えてくれてたようで何より。で、立ち入り禁止。」
ねろ「許せ」
会長「舐めてんの?許すわけないでしょ」
生徒会長。頭の硬い真面目ちゃんだ。確か成績はそこまで良くなかった気がするけど。
会長「あれ、高橋?」
プテ「ヤベッ」
会長「生徒会の一員が何してんのよこんなとこで」
プテ「いやっ、え〜っと〜」
そういえばプテって生徒会だっけ。極道もんが生徒会やってんの相変わらず意味わからんな。まぁたしかにこいつ頭はいいけど。真面目ってタマでもないし。
めーや「いーじゃんかいちょーさんこんくらい目瞑ってよ」
会長「屋上にいるのももちろんだけど、あなた達に話があって探してたの。」
アベ「えっ、話?」
肩を掴んできためーやさんをクルッと回転して剥がすと、俺たちの方を睨んできた。
おーこわ。会長激おこじゃーん。
会長「宵崎 七海。身に覚えは?」
宵崎?宵崎がどうかしたのか?俺たちが顔を見合せていると、会長はあからさまにため息をついた。
会長「学校で虐められてるって。」
ねろ「はぁ?」
会長「あら早い反応。その反応は図星かしら。」
図星?何の話だ?さっきから会長はなんの話しをしてるんだ?
宵崎が、虐められている?学校でも家でもって地獄過ぎないか?
アベ「それどこ情報なの」
会長「宵崎さんのお母さんよ。家に傷だらけで帰ってくるって。」
それ家で傷だらけにされてるの間違いだろ。良くは無いけど良かった。多分いじめられている訳ではなさそう。
めーや「それで?なんで俺らに?」
プテ「まさか僕らがいじめてるって言うんですか会長。」
会長「逆に聞かせてもらうわ。どうして最近宵崎さんに付きまとってるのかしら。」
どうして、か。正直俺は巻き込まれてるだけだし……。
3人の視線がこちらを向く。いや、俺に聞かれても。
会長「まぁいいわ。とにかく宵崎さんのお母さんとあなたがたのお母さんと話してもらうことになってるからよろしくね。」
ビバ「「「「え゙っ」」」」
会長「やましいことがないなら別に大丈夫でしょう?」
大丈夫じゃない、本当に大丈夫じゃない。主に俺らの体が。話し合い自体はなんら問題ない、だってやってねぇし。そこじゃない、今日家帰って、学校から連絡が届いた親に何されるか分からないのが大丈夫じゃない。
めーや「あ、明日?」
会長「そう明日」
めーや「屍になってても明日?」
会長「はぁ?」
命運を祈るよ、めーやさん。俺は多分物理的な攻撃は受けないから。