テラーノベル
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『海人?なに見てるん?』
私の家に遊びに来ていた海人は、ソファに身を預け、クッションを抱きしめながら、
テレビに静かに見入っていた。
彼が何を見ているのか気になった私は、そっとその隣に腰を下ろし、同じようにテレビへと視線を向けた。
『あれ、これ私と廉主演の恋愛ドラマ?』
なんと海人が見ていたのは私と廉主演の恋愛ドラマ。
廉「え、海人が?普段見ないやん。〇〇主演のドラマなんて」
少し離れた場所からそのやり取りを静かに見守っていた廉も、思わず小さく反応を見せた。
海人「…偶々放送されてたから見てるだけ」
なんだか海人は拗ねてる様子。
その様子を目にした私は、ふとある考えがよぎり、静かに口を開いた。
『…はは〜ん、この時間帯なにもやってないからってこのドラマ見てるんやろ?』
海人「そうだよ…これ以外なんもバラエティ番組とかやってないし…」
「〇〇に構ってもらおうとしたけど真剣な顔してパソコンに向き合ってるし…」
『ふふ、やっぱりそんな感じやと思った。』
海人「…仕事は?終わった?」
海人は私の肩に身を預け、どこか甘えた響きを含んだ声で静かに問いを投げかけた。
『うん、終わった。』
海人「!じゃあ甘えていい?」
『ええよ、おいで』
海人「やった!」
つい先ほどまでの拗ねた気配は影もなく、海人は嬉しそうに私に抱きついた。
優しく頭を撫でれば、彼の表情は一層やわらいだ。
廉「…何歳やねん、お前は…」
廉は海人の甘えた態度に、呆れをにじませた視線を向けていた。
海人「〇〇の前では5歳〜」
廉「なんやそれ…」
『海人5歳なん?子供なら私は振り向かんな?』
なんて意地悪を言うと、海人が慌てた様子で「嘘!27!」と口を開いた。
『ははっ、めっちゃ必死やん』
…こんな感じで、
私たちは他愛のない時間を過ごしていたのだが…
駿佑「姉ちゃん、ただいまー…」
『っげ…しゅ、駿佑…』
折悪く、弟の駿佑が帰宅してしまった。
駿佑「…は?」
私に抱きつく海人を見ては静かにキレている…
駿佑「…姉ちゃん、なんで廉くんと海人くんが?」
微笑みを見せるが、
静かに怒りを抑えながら、笑みを作っているのがわかる…
『わ、私が呼んでん。』
駿佑「ふーん…」
「…で、海人くんが抱きついてるのは?どういった理由?」
『え〜っと…』
「甘えてる」なんて正直に伝えれば2人が帰ったあと質問攻めされて面倒くさく
なることは目に見えているので、
どう返すべきか、必死に頭を巡らせている最中…
廉「…海人が体調悪いから、〇〇に身体預けてるだけやで」
『え…』
まさかの廉がフォローしてくれた。
駿佑「…ほんま?姉ちゃん」
『へ?…あっ、う、うん。ほんまほんま…』
『ね、海人?…』
ほんのわずかに圧を含ませた声音で呼びかけ、海人の頬にそっと手を添えた。
海人「え?うん…?」
海人は不思議そうに目を瞬かせながら、静かに頷いた。
駿佑「ほんならよかった」
廉のフォローが効いたのか、駿佑の機嫌はどうやら持ち直したようだった。
駿佑「大丈夫ですか?海人くん、掛け布団でもいります?」
海人「え、ううん。大丈夫…」
駿佑「ほんならよかったです!じゃあ俺ここにいたら邪魔なると思うので
部屋戻りますね!」
駿佑は上機嫌のまま、自室へと足取り軽く戻っていった。
廉「…みっちー、あんなシスコンやった?」
駿佑が自室へ戻ると同時に、不思議そうな面持ちで廉が口を開いた。
『さぁ…なんか、最近おかしいんよ…』
廉「…ふーん。なんでやろな」
海人「…廉?なんか急に機嫌悪くない?」
海人の言葉に促されて廉へと視線を向けると、
どこか不機嫌そうな気配が、確かに感じ取れた。
廉「…別に。気のせいちゃう。」
海人「…ふ〜ん?…」
コメント
1件
第13話読み終わったわ〜! 海人が拗ねてるところから甘えん坊モードに切り替わる流れ、めっちゃ可愛かった😭💕 「〇〇の前では5歳〜」からの「嘘!27!」って慌てるの、ギャップ萌えしかしない。 廉のフォローもさりげなくて良い味出してるし、駿佑のシスコンっぷりが加速してるのも気になる…。 最後の廉の不機嫌、何かあったんかな?次回が気になるわ🔥
にくまん小娘
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