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その日、私は相変わらず薬部屋で調合に明け暮れていた。すると、部屋のドアがノックされた。
「今行くー!」
シャルルダルク様かレガット様が来たのだろうか?
そう思いながら、部屋に戻ると、誰も居なかった。
「誰も居らぬではないか?」
サリーに言う。
「こちらに居りますわ。」
サリーは封筒を私に差し出した。
「?
誰からじゃ?」
裏を見ると、ガーイルと名が記されていた。
ガーイル様が、私に文?
不思議に思いながらも、開けてみると、そこには…
「何だったのですか?」
サリーが尋ねる。
「う…む…
デートがしたいそうだ…」
「まぁ、ガーイル様と言えば、いずれはソフィア国の王になられるお方ですわ!」
「王位継承者なのか?
しかし、第1王子はどうしたのだ?」
「第1王子は、才に恵まれず、しかもお母上の位が低いので、王位継承者にはなれなかった様ですわ。」
「へぇ…」
あまり興味も無い話だ。
とはいえ、他国の王子のお誘いを無下に断るわけにもいかず…
文にはソフィア国の王都のレストランで待っていると書かれてあるため、なんとなく行くしか無いようだ。
次の日、ビジューのついたキラキラのピンクのドレスをサリーが用意していた。
「サリー、少し派手すぎやせぬか?」
「何をおっしゃいます!
ガーイル様にも引けを取らぬようにせねば!」
そして、ドレスを着ると、薄化粧して、ブラウンアッシュの髪を編み込んでハーフアップにした。
「お綺麗でございますよ。」
サリーが言う。
最後に、ローズクォーツのイヤリングを付けて、完成した。
しかし、ソフィア国は遠いのだ。
そんな事を思いながら、馬車に乗った。
王都ソフィーのレストランに着くと、すぐに私は個室に通された。
「マリーナ。
よく来てくれた!
今日は一段と美しい…
きっとソフィア国の男がみなそなたに恋をするであろう。」
ガーイル様はスマートにそう挨拶すると、立ち上がり、私の椅子を引いた。
「ありがとうございまする…」
私は椅子に腰掛ける。
「今回は、そなたのお陰で母が助かった。
おれにとっても、また、そなたは命の恩人である。」
「恐れ多い事でございまする…」
「さて、今日はサーカスでも見に行こうかと思っておるのだが…」
「サーカスでございますか!?」
「嫌いか?」
「いいえ、一度見てみたかったのでございまする!」
私は言った。
「まだ、時間はある。
食事してから向かおう。」
ガーイル様がそう言ったのと同時に豪華な料理が運ばれてきた。
ソフィア国の名産品などの話をガーイル様はされて、楽しい食事の時間だった。