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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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日舞を習った帰り、モブ共に絡まれた。

きれーな着物だね。お高いんでしょ??

涼は大きなため息をつき、早歩きになる。しつこくモブ共もついてくる。しびれを切らし、モブ1が涼の手を掴んだ。

お高くとまってんじゃねぇよ!!

モブ1を護身術で投げ倒してしまったので、激昂させてしまった。

「なにしてんだコラァ。」

涼の背後で声がしたかと思えば、モブ共は顔色変えて、その場を立ち去った。声の主は巡回中の。

「爆豪くん。」

「んで本名しってんだ!!」

「私、涼です。轟君のサイドキッカーの。」

「なんだ。おめーかよ。そんな格好だから気がつかんかったわ。」

「日舞のお稽古の帰りなの。さっきはありがとう。」

「…じゃあな。」

また別の日。

「(轟君来るまで、他の人としようっと…。)」

と開いた戦闘訓練の施設に入ると、周囲がざわついている。

あいつ10人連続で!!

聞こえてきた声と、仲間に担がれて医務室送りとなる同期のヒーロー。映るモニターには。

「爆豪君!?」

モニターを睨んで、誰か来ないのかと叫んでいる。

「(行ってみるか…。)」

緊張の面持ちでドアをくぐる。

「またおめーか。」

「最近よく会うね??」

「さっさ構えろ。始めんぞ。」

2つの扇を開き、氷壁を張りながら爆破を打ち消す。

「(さすが、雄英出身ね…!!どう反撃しようかしら。)」

反撃の様子を伺っていると。

「やっとギアが上がってきたぜ。」

とさっきより加速度と威力を上げてきた。「嘘うそウソ!?」

「てめーの動きは見切ってるんだよ!!」

「(~っ!!もっと厚く!!)」

苦し紛れに張った氷壁は砕かれ、水蒸気がたちこめる。煙を払うように現れた爆豪に。

「(防げないっ!!)」

思った時には体が宙に浮いていて。痛みと共に目を開けると、爆豪越しに天を見ていて。

「火加減はしたんだけどな。」

「服がっ!?」

胸から下の服が焼け落ちて、下着が露に。隠したくても大の字に拘束されており、爆豪から丸見えだ。

「意外といい身体してんだな。」

「~~っ!!放してっ!!」

もがいていると。

「涼っ!!」

「日野さん!!」

轟と緑谷が入ってきた。爆豪は舌打ちして涼から離れた。

「涼に何てことしてくれてんだ!!」

上着を涼に被せ、今まで見たことない顔で睨む轟に、爆豪は驚く。

「悪かった!!訓練の相手してただけだ!!」

両手をあげ、降参のジェスチャーをする。「轟君!!歩けるったら!!」

「駄目だ。このまま医務室に連れていく。」お姫様抱っこして運ばれる様を見て。

「(あの顔。好きなヤツ護る時の顔だ…!!)」

なぜか沸き起こるジェラシー。

「クソデク!!相手しろや!!」

と発散する如く緑谷と訓練を始めた。

「遅れて悪かったな。」

一方、轟と涼は手当てを終えて帰路につく所。

「こちらこそごめんなさい。轟君くるまで待てば良かった。」

「この後1人で大丈夫か。」

「うん。痣になると思うけど、動かせるから。」

「そうか。」

「悔しいから、爆豪君に勝つ特訓したい!!」

「ケガが治ったらな。」

「ありがとう!!じゃあ明日ね!!」

笑顔で去る涼を見送りながら。あの場面がよみがえる。

「(なんか、すっげーモヤモヤ??イライラ??なんだこの気持ち…。)」

複雑な感情が渦巻きはじめた。

轟焦凍のサイドキッカー

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