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日舞を習った帰り、モブ共に絡まれた。
きれーな着物だね。お高いんでしょ??
涼は大きなため息をつき、早歩きになる。しつこくモブ共もついてくる。しびれを切らし、モブ1が涼の手を掴んだ。
お高くとまってんじゃねぇよ!!
モブ1を護身術で投げ倒してしまったので、激昂させてしまった。
「なにしてんだコラァ。」
涼の背後で声がしたかと思えば、モブ共は顔色変えて、その場を立ち去った。声の主は巡回中の。
「爆豪くん。」
「んで本名しってんだ!!」
「私、涼です。轟君のサイドキッカーの。」
「なんだ。おめーかよ。そんな格好だから気がつかんかったわ。」
「日舞のお稽古の帰りなの。さっきはありがとう。」
「…じゃあな。」
また別の日。
「(轟君来るまで、他の人としようっと…。)」
と開いた戦闘訓練の施設に入ると、周囲がざわついている。
あいつ10人連続で!!
聞こえてきた声と、仲間に担がれて医務室送りとなる同期のヒーロー。映るモニターには。
「爆豪君!?」
モニターを睨んで、誰か来ないのかと叫んでいる。
「(行ってみるか…。)」
緊張の面持ちでドアをくぐる。
「またおめーか。」
「最近よく会うね??」
「さっさ構えろ。始めんぞ。」
2つの扇を開き、氷壁を張りながら爆破を打ち消す。
「(さすが、雄英出身ね…!!どう反撃しようかしら。)」
反撃の様子を伺っていると。
「やっとギアが上がってきたぜ。」
とさっきより加速度と威力を上げてきた。「嘘うそウソ!?」
「てめーの動きは見切ってるんだよ!!」
「(~っ!!もっと厚く!!)」
苦し紛れに張った氷壁は砕かれ、水蒸気がたちこめる。煙を払うように現れた爆豪に。
「(防げないっ!!)」
思った時には体が宙に浮いていて。痛みと共に目を開けると、爆豪越しに天を見ていて。
「火加減はしたんだけどな。」
「服がっ!?」
胸から下の服が焼け落ちて、下着が露に。隠したくても大の字に拘束されており、爆豪から丸見えだ。
「意外といい身体してんだな。」
「~~っ!!放してっ!!」
もがいていると。
「涼っ!!」
「日野さん!!」
轟と緑谷が入ってきた。爆豪は舌打ちして涼から離れた。
「涼に何てことしてくれてんだ!!」
上着を涼に被せ、今まで見たことない顔で睨む轟に、爆豪は驚く。
「悪かった!!訓練の相手してただけだ!!」
両手をあげ、降参のジェスチャーをする。「轟君!!歩けるったら!!」
「駄目だ。このまま医務室に連れていく。」お姫様抱っこして運ばれる様を見て。
「(あの顔。好きなヤツ護る時の顔だ…!!)」
なぜか沸き起こるジェラシー。
「クソデク!!相手しろや!!」
と発散する如く緑谷と訓練を始めた。
「遅れて悪かったな。」
一方、轟と涼は手当てを終えて帰路につく所。
「こちらこそごめんなさい。轟君くるまで待てば良かった。」
「この後1人で大丈夫か。」
「うん。痣になると思うけど、動かせるから。」
「そうか。」
「悔しいから、爆豪君に勝つ特訓したい!!」
「ケガが治ったらな。」
「ありがとう!!じゃあ明日ね!!」
笑顔で去る涼を見送りながら。あの場面がよみがえる。
「(なんか、すっげーモヤモヤ??イライラ??なんだこの気持ち…。)」
複雑な感情が渦巻きはじめた。