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、…え、好き🫶((( 一生を共に生きましょu((( いるらんは最高だぁッ✨️ 次も待ってるね!
放課後、誰も居ない教室で___
教室の窓から夕陽が差し込んで、赤く染まった空が静かに広がっていた。
「……またノート忘れたのかよ、お前」
いるまの声は低く、ちょっとだけ呆れたように聞こえた。
けど、その手は優しく、自分のノートをらんの机にポンと置いてくれる。
「ご、ごめん!……また写させてもらう。ほんと、助かる、いるま……!」
らんがそう言って、満面の笑みを浮かべると、いるまはそっぽを向いた。
「……別に、お前だけだからな。そうやって貸すの」
「…..へ?」
「他のやつには絶対貸さねーし。むしろウゼぇから話しかけてほしくねぇし」
「……んふっ、なんだよそれ。俺には優しいくせに」
らんが嬉しそうに笑うと、いるまの耳がほんのり赤く染まった。
「は?優しくねーし。お前がアホだから貸してやってんだろ」
「うんうん、俺がアホでよかった~」
「……うるせぇ」
ため息混じりに言いながらも、いるまはらんのペンケースからシャーペンを取り出し、無言で芯を補充してやる。
そんな姿に、らんはまたクスッと笑って――
「ねえ、いるま」
「……ん?」
「俺、お前のそういうとこ、めっちゃ好き」
不意打ちだった。
らんはいつもみたいに笑ってるけど、いるまの心臓が一瞬だけ跳ねたのを、彼は知らない。
「……は?う、うるせぇよ……」
言葉とは裏腹に、いるまはらんの髪をくしゃっと撫でた。
それは、好きだからこそ素直になれない――そんな不器用な優しさだった。