テラーノベル
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α×Ωバージョンです!
部屋で並んでくつろいでいたとき、
まろがふと、鼻先をくすっと動かした。
「…匂い、だいぶ濃くなってきたな」
「え…ほ、ほんと?」
ないこは思わず自分の袖を引き寄せて、
落ち着かない様子で俯く。
「うん。 前より、ずっと」
「…俺のこと、好きになってくれた?」
突然そんなことを聞かれて、
ないこは一瞬だけ固まる。
「も、もちろん」
少し照れた声で答えた、その瞬間。
まろが小さく息を吸った。
「……また濃くなった」
「ちょ、ちょっと!」
「ええ匂いや」
そう言われて、
ないこの顔は一気に熱くなる。
「恥ずかしいから……
そういうの、言わないでよね!」
ぱっと立ち上がって、
そのまま少し距離を取る。
「あ、逃げた」
まろがそう言いながら、立ち上がる。
追いかけるけど、
距離は詰めすぎない。
「待って。
逃げると、余計わかるで」
「わ、わかるって何が!」
「安心してる匂い」
その一言に、
ないこは足を止めてしまう。
振り返ると、
まろは少し困ったように笑っていた。
「αとしてじゃなくてな」
そう前置きしてから、続ける。
「俺は、 ないこが俺のそばで気ぃ抜いてくれてるんが、 一番うれしい」
「……ずるい」
「せやろ」
まろはそう言って、
これ以上近づかずに立ち止まった。
触れない。
でも、ちゃんと伝わる。
Ωの匂いは、
本能だけのものじゃない。
感情が、
少しずつ外に滲み出た証拠。
ないこは小さく息を吐いて、
そっと距離を戻した。
「ほんとに、からかいすぎ」
「でも」
「嫌やったら、
そんな匂い、せぇへんと思うで
「ばかっ」
コメント
1件
大好きなお話に大好きなオメガバースに最高すぎますありがとうございます😭😭😭