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古い小学校には、少し暗い図書室がありました。
大きな窓と、たくさんの本棚。そして奥には、あまり使われていない古い本のコーナーがあります。
その場所には、こんなうわさがありました。
「夜になると、本が動くんだって」
ほとんどの生徒は、そのうわさをただの作り話だと思っていました。でも、そのうわさを本当かもしれないと思うことになる人がいました。それが、図書委員になったばかりのゆうきでした。
ある日の放課後。
ゆうきは図書室で、本を棚に戻す仕事をしていました。図書室には誰もいません。時計の音だけが聞こえます。
カチ…カチ…カチ…
「早く終わらせて帰ろう」
ゆうきがそう思ったときでした。
ドサッ!
突然、大きな音がしました。
「えっ?」
ゆうきが振り向くと、本が一冊、床に落ちていました。落ちていたのは、古くて少し汚れた本でした。 タイトルは
「ゆきの森の物語」
でした。
「こんな本あったっけ…?」
ゆうきは本を拾いました紙は少し冷たい感じがしました。そして、本を開いたとき、ゆうきは気づきました。最後のページに、鉛筆で書かれた文字があったのです。
「ぼくの家に、かえりたい」
ゆうきは少し怖くなりました。
「誰かのいたずらかな…」
そう言いながら、本を棚に戻しました。
その夜のことです。ゆうきは、図書室の戸締まりをするため、もう一度中に入りました。そのとき。
ドンッ!
また音がしました。ゆうきが奥の棚を見ると、さっきの本 「ゆきの森の物語」 が、また床に落ちていました。
「さっき戻したのに…」
ゆうきが本を拾って開くと、 昨日はなかった文字が増えていました。
「ぼくは、この本をかりた」
ゆうきの背中が少し寒くなりました。
続きはまた後日・・・・・