そんな話から数日後、私はイーストン魔法学校に入学した
オーター様が色々話を付けてくれたらしく教師側は私の過去に触れること無く教室に案内された
教師)今日から新しく仲間になるユキさんだ
ユキ)えっと…ユキです、色々あってこんな変な時期に入りましたが授業には多分…着いて行けると思うのでご安心下さい
今…私は色々困っている、何故かって?
ワース)(*^^*)
そう、ワースさんとアベルさんにアビスさんと…あとはオーター様の仕事仲間も居た
確か…えっと……あぁ、思い出した!レインさんだ!
ユキ)…あ、あの……えっと…ワースさん怖いです…ていうか一周まわって見てみて清々しいレベルです
ワース)俺のクラスで良かったな
ユキ)ヤダです怖いです
ワース)酷い言い様だな
そして…自己紹介は終わり席なのだが…
ワース)俺の膝な
ユキ)…センセー!ちょっと文句言いたいですー!
担任)悪いなここ狭いんだ
ユキ)…ワースさん、私帰りたいです
ワース)兄貴の膝にはよく座ってたのにか?
ユキ)うぅ…
ワースさんの膝になった…
ユキ)あ、の…ワースさん……そんな抱き締めなくても…
ワース)逃げるからな
ユキ)ヤダ…
机にぺしょっと倒れ込み「クゥーン」と鼻を鳴らすとフィン君のお兄さんのレインさんが私たちの所へ来た
レイン)貴様がオーターさんの義娘か?
ユキ)あ、レインさんだ〜オーター様からお話聞いてますよ〜
体を起こし「エヘヘ」と笑うとレインさんは凄いぶっきらぼうな顔で「たったお前一人だけでオーターさんが優しくなるか…?」となにか困った顔をした
ユキ)??あ、もしかしてオーター様また無茶してます?あの人何回言ったらわかるんだろ…1回本気でお説教しなきゃダメかな
ワース)かもな、お前の説教がいちばんあいつには効くからな
レイン)そういう訳じゃなくてな…
ユキ)??
レイン)オーターさんは冷静沈着な人だ、そんな人がお前ごときが現れただけで心做しかほわほわした空気を放つ人になる訳ないだろ
あ〜…わかった、この人嫉妬だ
ちょっと…なんというかほっぺがむくってしてる…可愛いなこの人
ユキ)えっと…どうしよう…ワースさん
ワース)…レイン、こいつが居るから兄貴が「本当」になれたんだ、こいつに文句言うのは違ぇだろ
レイン)今までのオーターさんが「偽物」だと?
ワースさんとレインさんの間に…なんと言うかバチバチした空気が……
ユキ)…ワースさん、ここで喧嘩するのはやめてください…買われた身ですが停めさせてもらいます
ワース)!!そ、そうか…
ワースさんの膝から降りレインさんの前に立つ
レイン)なんだ
ユキ)…一言……申させていただきます
レインさんのネクタイを掴み自分の方に寄せ「お前らが情けねぇからオーター様は偽ってお前らの前に立ってんだろ!」と強く言い放ちネクタイを離す
ユキ)これ以上偽りのオーター様を本物のオーター様と言うのなば…
殺気を放ち睨み付け「殺すぞ、神覚者だろうがなんだろうが私を買った人だ、プライベートの事を1番知ってるのは私だ」と冷たく言い放ちワースさんの膝に座り「頭なーでて」とオネダリするとワースさんが優しく頭を撫でてくれた
ユキ)エヘヘ
ワース)レイン、ユキがここまで怒るのは兄貴を信用して言ってる事だ、悪いが今はコイツに従って大人しくしてくれ
レイン)ッ…
ユキ)(さすがに強く言いすぎたか…)ま、いいか
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!