kn.ng
――――――――
akr.side
頭が痛い
今日朝起きたら雨が降っていて
とても湿度が高く感じた
多分低気圧でやられてるだろう
それにしてもズンズンと
重みの感じる痛さで
立ってられるのもやっとだ
ベッドから起き上がれずにいたけど
流石にずっと寝っ転がってたら
怠惰な人間過ぎると思ったから
リビングへ行き
水をちょびちょび飲んだ
顔を洗い
髪を少し整えたあと
頭の内側からドクドクと強く
脈打つような感覚がして
ソファにドサッと体を落とす
奏斗が早く帰って来てくれないかと
ふと思った
現在の時刻が昼過ぎで
帰ってくるのは多分夜くらいだろう
近くのスマホが振動した
画面を薄目で見ると
奏斗からの連絡が一件
――
○ KNT
カフェのスイーツ余ったから食べる?
――
スイーツは気分では無いが
一応「食べたいです」と返信する
スマホを暗くして目を閉じる
まだズキズキとドクドクと痛む頭は
重みを増し呻き声が出そうなくらい
症状は悪化していく気がした
――――
どこか暖かさを感じ
目を開けると
私の体を隠すように毛布が掛けてあった
そして近くには奏斗がいた
少し痛みが引いたのではないかと思った時
奏斗はこちらへ顔を向けた
奏「大丈夫?」
優しく小さく聞こえた声に
一瞬だけ落ち着いた体は
圧迫感のある緊張したような感覚から
ぐだっと力が抜けた
ア「…は、、ぃ…」
奏「…頭痛い…?」
ふわっと頭に触れる手が
ゆっくりと撫でて来る
ア「…低気圧…で、」
奏「早く気づけなくてごめん、」
奏「薬あるから持ってくるね」
謝る立場では無いくせに
突如のスパダリを見せてくるのが
ほんとに心臓に悪い
奏「ん、…体起こせる?」
水の入ったコップに
薬を持ってきた奏斗は
手を差し伸べ声を掛けてきた
ア「ちょっと、、きついです…」
奏「そっか、分かった」
うんうんと頷き薬を出す
寝っ転がったまま飲むなんて
苦しいわと思った
だけど奏斗は
薬を自分の口の中に入れて
あなたが飲んでどうすんだと
ツッコみたくなったけれど
そんなことは無かった
奏「鼻で呼吸するんだよ」
と発したあと
柔らかい唇がピトッと当たり
顎を引かれ口が開くと
苦い粒が舌の上に乗った
奏斗の顔が離れていくと
水を少し口に含み
また口付けをしてきた
舌で唇を押されて
口を開けた時
水が少しずつ流れてきた
それに何故か驚いてしまい
ゴクッと音を出して
喉を冷たい水が通った
それから手加減しているような動きで
舌を絡めてくる
奏斗は薄く目を開き
顎の下に手を添え
ベロチューをしてきた
頭がズキズキ痛む筈なのに
どこか奥が熱く蕩けるような感覚がした
奏「…ん、…ッ、ごめん、飲めた?」
ア「ッは、……//…ぁりがと、うございます…」
奏「寝てな、ご飯できたら起こしてあげる」
ア「色々と…お言葉に、甘えて…」
また頭にぽんと重みを感じて
ゆっくり撫でられる感覚に落ち着き
眠気が襲った
――――
体が揺れて
声がだんだん大きくなっていく
奏「アキラ〜、飯〜」
ア「、ぁ…ありがとう、ございます…」
奏「頭痛いの収まった?」
ア「はい…まぁ、、」
奏「うどんだけど食う?」
ア「はい、ありがとうございます…色々と…」
奏「いやいや〜ぁ、」
奏「じゃあ…、お礼でさ、」
ア「?なんですか?」
奏「僕にキスして?」
ア「はっ、??」
奏「僕に感謝してるんでしょー?」
奏「そのお礼だって、」
ア「……まぁ、今回だけですよ…?」
奏「さぁ…?」
ア「おい、」
奏「なんてね、ん、!」
ア「ッ……、えっと…ぉ……/」
チュッ、
奏「、…♡…慣れてないな〜ぁ、」
ア「馬鹿にすんじゃねぇよ!!」
奏「してないって、」
奏「早く食お!」
ア「まぁ…はい、…そうですね…」
――――――
これを書いてる人も頭痛が痛かったです
コメント
1件
頭痛いノ…😕? 最近雨多かったよねぇ…、分かる頭痛くなるよね🫠