テラーノベル
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お早う御座います、又は今日は、もしくは今晩は。
本日、12月26日はソビエト連邦の崩壊日です。…いえ、昨日ではありません。
(詳しく(そんなに詳しくはないが)は「雑談💬兼イラスト✍️」を是非ご覧下さい。)
ということで、真夜中(01:21)&本日新幹線に乗る予定 ですが書いていこうと思います。
「」…☭
『』…その他
()…心情等
(…………。)
昨日がクリスマスだったことを、今鮮明に思い出した。
(特に、子供達の記憶は。)
国内は大荒れしていて、それ故に俺の体調もすこぶる悪かった。しかし、子供たちを悲しませる訳にはいくまいと、人数分のプレゼントを昨日までに必死に用意した。そして昨日、息子達はプレゼントを見て大喜びしていた。その笑顔を見て、やはり努力は無駄ではないと、改めて感じさせられる。
――しかし、国内の荒れは悪化し、次第に俺自身も体調も悪化した。
まだまだ小さなロシアが、ベッドに横たわる俺の傍に寄ってくる。
『おとうさん』
哀しそうな声で、そう、俺を呼ぶ。
やはり子供たちを悲しませる訳にはいくまいと、ロシアの頭を撫でてやり、悲しいが追い返す。
(……もう、俺は無理なのか。)
そうだ。そんな事、とっくに分かっている。分かりきっている。
頑固で、意地を張るのは俺の悪い所だ。
――――そして、遂に、その時は来てしまった。
最高会議が、連邦の解体宣言をした。
突然の痛みに何事かと自分でも驚きつつ、暗い部屋で1人、叫びに近い呻き声を上げる。
(――痛い…痛い痛い痛い痛い…!!!)
身体の芯から締め付けられるような、鋭い物で刺されているような、内蔵の内側が剥がれ落ちていくような、今まで感じたことのない激しい痛み。
(――駄目、駄目だ、外に出なければ、外の空気を――)
そう思い思い切り部屋の扉を開ける。
……そこには、ロシアが居た。
『……お、とう、さん……』
全身の痛みと重さがあまりにも辛い。思わず、鋭い目つきでロシアを見下ろす。
『!、…』
(しまった、)
そう思いつつも、階段を駆け降り、いつもの手袋、マフラーも何も着けずに外へ出る。
息が白い。深く息を吸うと、いつもなら平気なのに、肺が凍るようで、とても冷たくて痛い。
もう間もなく死ぬ。 確信している。
暫く歩いていたら、米国と会った。
恐らく仕事か何かで此方に来ていたのだろう。
目が合った。
『……おやおや』
「…………。」
『元気がないねぇ、君らしくない。』
「……俺は、……もう無理だ。」
『……見たらわかるさ。君はいつものマフラーをしていない。余裕がない証拠だね。』
その通りだ。マフラーをつける余裕など、ある訳がない。
意外と勘が鋭いのが此奴の嫌なところの1つだ。
「……嗚呼、……」
返事をしようとしたら、もう殆ど声が出なくなっていた。そろそろ、本当に無理なのだろう。
『……おや、……』
『おいおい、なんで泣いてるんだよ?今日はとことん君らしくないなぁ。』
……泣いてる?俺が?
己の顔に触れてみる。……確かに、目から液体が流れていた。俺は、泣いていたのだ。
「……泣い、……る、……のか……」
言葉を途切れ途切れにさせながら、掠れた声を出す。喉ももう、凍るように痛い。
『……無理はするなよ。……それに、最期はこの俺が見届けてやるからさ。』
(その最期はもうそろそろだろう。無理をするもクソもあるか。)
「……そ、……だな……」
冷たく凍る地面に、そのまま倒れ込む。
『うおっ……!?』
仰向けに体勢を整える。
必死に呼吸をしても、落ち着くこともなく、ただ荒くなるだけだった。
『……君、おい。おーい、君。』
米国の声が遠い。
『急に倒れて驚いたよ。どうしたんだ?』
(……)
『……もう死ぬのかい?君。』
(……)
そうだ。俺はもう、きっと――――
……だから、
「……、アメリカ。」
『うん?』
「……子供、たち……、……どうか……」
頼んだ。
――🇺🇸side――
彼はそう言って、息絶えた。
「……嫌いじゃなかったよ。君の事。」
こんな戯言は、彼には聞こえない。
しかし、彼はどこか嬉しそうな、哀しそうな。そんな頬笑みを浮かべていた。
さようなら。ソ連。
こんばんは(22:48)。
結局ほぼ丸一日かかってしまいました(終わり)
あと1話書くって正気ですか?(A.いいえ)
正気じゃないです😌では👋
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