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27 - 27 ある少女の昔話

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2024年08月20日

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今回は折伽羅の過去が含まれます

折伽羅の過去とか見たくないよって方は

此処で閲覧をご控え下さい。

其れでもいいという方は

どうぞ御閲覧下さい









昔、ある日本の町に1人の少女がいました。

少女はとても賢く、将来を期待されていました。

しかし、少女には姉がいました。

姉は頭があまり良くなく、学校の成績も悪かったのですが、両親にとても愛されていました

妹である少女は頭が良く、学校の成績も良かったのですが、両親に愛されませんでした。

少女は頭が良かった故に、両親から提案された事を、「でも此方の方が…」と改善点を指摘していた為、両親が気に食わず、少女を愛さなくなってしまいました。

其れでも姉は、少女に優しくしてくれました。

反抗して庭の倉庫に閉じ込められた時は、窓から御飯と毛布を持ってきて呉れて、少女が寝る迄お話をしてくれました。

改善点を指摘して、夕飯を抜きにされた時には、隠れて余った御飯を少女に与えていました。

そんな姉の事が、少女は大好きで、「何時か姉のような人間になりたい」と尊敬していました。

しかし、そんな日々はある出来事により崩壊してしまいました。

ある日、橋で有名なアーティストの路上ライブが有りました

両親は其のアーティストの大ファンで、家族皆で路上ライブを見に行く事にしました。

路上ライブは大いに盛り上がり、最後の一曲を演奏する、という所に

横から刃物を持った、黒フードでマスクを付けた男が突っ込んで来ました

人々が避ける中、男の先には、男の存在に気付いていない少女が

少女が気付いた時には、時既に遅し。男が後2、3歩程で少女の所に辿り着く所でした

「嗚呼、もう駄目だ。」と目を閉じた瞬間。

「危ない!!!!」という声と共に。自らの躰に衝撃が走る。

少女が目を開けると…其処には

自らの代わりに、男に刺された姉の姿が。

男は其の場から走って逃げてしまいました。

少女は姉に泣きながら謝り続け、

姉は命の灯火が消えそうになりながら、其の少女を励ましていました。

そして数分後…姉は此の世から旅立って行きました

後日、葬儀が行われましたが、其の時、親や親戚を含めた親族達に

「何故御前が生きている」「姉に身代わりにした愚図」「疫病神」「不幸が伝染るから近寄るな」

「御前が姉の代わりに死ねば良かったのに。」

そんな事を云われ続けました。

葬儀の翌日から、両親と親族による虐待が始まりました

殴る蹴るの暴行は勿論、性的暴行、食事を与えられない、冬の雪が降る程寒い日に薄着で外に放り出させる、夏の暑い日に厚着で外に放り出させれる、庭の倉庫に数日掛けて監禁される等。

其の生活が始まって3年、少女は地獄自宅から抜け出しました。

其れからずっと、其の少女は行方不明なんだとか

お終い

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