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「こんばんわ~」


「ばんわー」


「おう、やっと来たか!二人にゃ悪いが、今さっき始めちまったぞ!」


「すみませんね。僕達も今日は話が長引くとは思っていなかったので、少々お腹が……」

今日は県の職員さんから今後の冒険者活動についての報告の仕方と、今後の支援の内容について説明が行われるというので、県庁の支援課に本戦出場者の4人が集合したのだが、良い機会なのでイベント後の打上げをついでに今日しておこうという事になったのだ。

十文字君が焼肉の良い店を知っているというのでお任せしたのだが。


「良い感じに焼けているようだね。店員さん、ご飯大盛りで!」


「店員さん、私も!」


「肉3人前追加で!」


しばらく肉を焼く→ご飯と喰らうを繰り返し、ようやく人心地着いた頃、十文字君が


「しかし驚いたよなぁ。俺ら4人が揃ってEランクへ推薦認定されたとか」


「マモルッチと弾ちゃんはともかく、アタシと隼人まで認定されたのは変だと思うけどね~」


「弾ちゃんはやめてくださいよ、露理葉さん。お二人とも本戦まで来られた実力者じゃないですか」


「処刑神父(パニッシャー)様に言われても説得力無いって言うか~」


うっ、心が。


「それこそ止めてください。お二人も二つ名で呼びますよ?化生(ペインター)?」


「止めよう。不毛にも程があるだろう?箱男(ボクサー)もそう思うよな?」


「良い度胸だ、ブス専。喧嘩を売ってんだな?」


「それを言ったら戦争だろおぉぉぉぉぉ!!!!!」


「お客様、他のお客様の迷惑になりますので……」


「「「「アッハイ、スミマセンデシタ……」」」」


「取り敢えず、我々の間で二つ名呼びは禁止で。良いですね?」


「ハ~イ」「オウ」「言った奴は他の3人で〆るって事で」


「「「異議なし」」」


「なーんかグダっちまったけど、肉も焼けてるしカンパ~イ」

幹事的なサムシングでもするつもりなのか、十文字君が唐突に乾杯の音頭を。

「「「カンパ~イ」」」

取り敢えず運ばれてきていたお冷でグラスをカチ合わせる。

十文字君だけジョッキなのが気になるので、


「今更だけど、十文字君って成人してるの?タメ口利いてたけど十文字さん、とかの方が良いのかな?、いや、ですか?」


「水臭ぇ~な。ハタチ超えてっけど中身はオトナってヤツになってる気がしねえし、タメで良いって」


「ふっしぎ~、アタシ神橋君が一番年上だと思っていたけど」


「僕はまだ19ですね。小野麗尾君はまだ高校生でしたよね?」

順番が回ってきた。地雷は絶対に回避しなければ。

「ええ、今年入学したばかりの16歳です」

よし、無難に言い切った!地雷回避!

「おお!意外。露理葉ちゃんが最年少だと思っていたんだけどなぁ?」


十文字君さん!十文字君さん!?

何で人が回避した目に見えた地雷を全力で踏み抜きに行くんですか、十文字君さん!?(小野麗尾猫感

おや、露理葉さんのようすが……

シュババババババ

次の瞬間、十文字君さんの前の網の上の肉が全て露理葉さんの皿の上に……

あ、焼けてない奴は露理葉さんの陣地に再布陣された。

文句を言おうとした十文字君さんは露理葉さんの一睨みで瞬殺された。

空気を変えねば。


「神橋君、急で悪いんだけど再来週の週末、時間の都合付けてもらっていいかな?あの十字架持って甲正山ダンジョンの訓練施設に付き合って貰いたいんだけど」


「もしかしてリベンジマッチのお誘いですか……?」


「いや、そんな無駄な事は。小野麗尾城の建材の耐久性のテストと飲んだくれ共に作らせる新装備のコンペでもしようと思ってね」


「無駄な事は、という事は無駄じゃなければ……? まぁ、良いですよ。再来週でしたら特に予定もありませんし」


「おっ。あの城出すのか?俺も混ざって良いか?中のアトラクションが気になって気になってさ♪」


「あの宝箱、どのくらい情報を出せる?」


「詳細は守秘義務があるから話せないな」


「神橋君のパニッシャーに撃たせても?」


「ああ、それはいいぜ?そういうのは問題にならねぇみたいだし」

ならないのか。性能情報を把握したいのはスポンサーも同じって事かな?

なら追加でバルクさんのサンドバックにも……


「あの、所で僕の銃ですが、名前がパニッシャーで固定なんですか?」


「寧ろそれ以外に何があると……」


ここに鍵留がいたらトラ〇ガンのDVD・単行本全巻セットの布教を始めるぞ。


「マモルッチ。アタシは~?」


「来たければ来てもいいですよ、と」


む。ちょっと待て。これはもしや……俺の時代、ktkr!


「あ、アタシはマモルッチの召喚見たいだけだから」


俺の時代、早くも終了。orz

ある高校生冒険者のAdventurer's Report 転載版

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