「も〜本当に聞いてる!?」
そう言われ少しドキッとする。
「何が?」
と、反射的に聞き直したことでより機嫌を
損ねる。
「これ。」
と見せてきたのはスマホの画面。
その画面には朝のニュースの画像と似た物が
写っており、
『あれから18年__警察の動きは___』
というような内容を書いていた。
「全く…こんなにも優しくしてくれる人は、
俺位しかいねーからな。」
そんな事を言われ、ボソッと
「さっきまで機嫌悪かった癖に…」
と呟く。
「おい、聞こえてんだよ。」
そう言い、僕のほっぺをつねる。
「…あ。そういえば……」
「俺の方は無視なんですか?」
めんどくさいと目で訴え、鞄から取り出した。
「…なにこれ。防犯ブザー?」
「そぅ。お母さんが持っていけって。」
「マジかよ笑小学生じゃん笑」
いくら何でもそんなに大爆笑しなくても…。
「まぁ…そうか。お前の家の近くだろ?事件で
○んだ人の家。」
そうだ。この事件で亡くなった人の家は
僕の家の近くであり、両親が幼なじみだとか、
なんだとか……。
「お前も災難だな〜。家の近くなら安心
出来ねぇじゃん。」
それはそうだ。家の近くで○ぬなんて、
前世何をしでかさなきゃならないんだろうか。
まぁ…あれは他殺だから別だけど…。
「…なぁ今日さ、帰り公園行こ。」
「もう話逸れてんの!?てか、何故に公園…。
まぁいいけどさぁ。……なんでお前それで
モテてんの?マジで意味が分からん。」
そんな事言いつつほっとかないの優しいな。
絶対に言わないが、内心そう思った。
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