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どーも!こんぺーとーです!

今回はイヌココにしよっかな…病気のやつね!


⚠️注意⚠️

BL

奇病(発光病)

↑詳しく調べてないので想像がこみこみです!

↑『君は月夜に光り輝く』から来てます!


それでもいい方はどーぞー!















白い箱

部屋に響く、自分の鼓動を伝える機械音

窓から見える、青空


そして、機械に繋がれた自分







体内の細胞が、月の光を浴びると光り、死期が近づくにつれてその輝きが増すという「発光病」。寿命は持って三年。とても、珍しい病気で治療法はまだ無く、不治の病となっている。この病気の人は稀に急に発症するが、大抵は火傷からくる。












イヌピー 「…はぁ、」


機械に繋がれるのは慣れた。そろそろ外に出られるようになるらしい。最近、看護師が言ってた。


イヌピー 「ココ、まだかなぁ」


ココは俺の幼なじみで、恋人。毎日、病院に通ってくれている。今日は、中2の始業式らしい。


イヌピー 「いいな、」


わざわざ声に出してみる。寂しさをまぎわらすために、













ウィィィィィィンカンカンカンカン────


近所の人 「大丈夫か!?」


近所の人 「中にまだ人が!」


ココ 「すみません!通してください!」


近所の人 「あ、ちょっと!」




ココは燃え盛る俺の家に入った。ココは姉が好きだったから、姉を、赤音を助けるために。だけど、ココが背負って助けたのは俺だった。間違えたんだ。見た目が似ているから。












その後、赤音は死んだ、火事の原因は外で捨てられたタバコだったらしい。そして、赤音が死ぬのと同じ頃の月の夜だった。俺は光った。はっきりではないが確かに光っていた。すぐ、ナースコールを押して、検査をした。その結果が、発光病だった。たぶん、火事での火傷が原因だと思う












最初はちょっと嬉しかった。みんなが心配してお菓子とかゲームとか買ってきてくれたから。珍しい病気で特別感もあったし。












だけど、それはすぐに変わった。ほぼ、動けない体。ヒリヒリする火傷。みんなとの思い出の差。それだけなら我慢できた。












俺を一番苦しませたのは他者への迷惑だった。俺のために医者が見てくれて、看護師が見てくれて、親が見てくれて、ココが見てくれて、友達が見てくれて、先生が見てくれて…色々な人に色々な迷惑をかけてしまう。











発光病はひしひしと俺が気にもとめないことから、大切な宝物までを、ひとつひとつ喰い付くしていった


















ココ 「よぉ、イヌピー」


イヌピー 「おぉ、ココ」


ココ 「なんか考えてたんか?」


来たことに珍しく気付かなかったからか、ココは俺に、そう問いかけた


イヌピー 「ちょっとね」


少しの沈黙。そして、悩みを伝える。


イヌピー 「ココ、俺、髪切っていい?」


ココ 「え、勝手に切っていいけど。どしたの?」


イヌピー 「だって切ったら、赤音を思い出せなくなるだろ」


ココ 「イヌピー?」


イヌピー 「…なに?」


ココ 「俺は今、イヌピーが好きなんだよ。見た目とか声だけじゃなくて、イヌピーが好きなんだ」


イヌピー 「…そっか」


嬉しかった。ここまで迷惑かけても好きでいてくれるから


イヌピー 「あ、そろそろ外出許可出ると思う」


ココ 「まじ!?久しぶりやな」


イヌピー 「うん!桜見に行きたい」


ココ 「お花見でもしよかー」
















医者 「…そろそろ太陽を浴びての治療法も試してみましょう」


イヌピー 「はい」


医者 「じゃあ、ココ君、よろしくね」


ココ 「はい」


ガラガラガラ、ピシャッ


イヌココ 「…やったぁー!」


イヌピー 「これで桜見に行けるね!」


ココ 「おう。今日行こうぜ。ちょうど見頃なんだ」


イヌピー 「じゃあ、おしゃれして待ってるね」


ココ 「おう。じゃあ、学校行ってきます」


イヌピー 「行ってら~」

















俺はこの時間が嫌いだ。ココを待ってる時間。行ってしまったすぐの時間。さっきまであんなに喋っていたのに、途端と部屋は機械音だけになる。




さっきまで喋っていて枯れた喉に水を流す。その水はきっと長らく喉を潤してくれることだろう














イヌピー 「ねぇ、見て、桜!!」


ココ 「おう、満開だ」


イヌピー 「ほんと!?」


ココ 「おう」


帰ってきたココと俺は手を繋ぎながら、近くの公園に来た


ココ 「イヌピー、こっち向いて」


イヌピー 「ん?」


パシャ


ココ 「よっしゃ、ナイスショット」


イヌピー 「あ!見して!」


ココ 「やだね、」


イヌピー 「いいじゃーん」
















結局俺達は長い時間話していた。

病室から出れない俺に、ココは学校のバカ話をたくさん聞かせてくれる。今日は田中が何をしたとか。他の人にとってはくだらないことかもだけど、俺にとってはそれでしか、友達を知ることができない。うえに、思い出も作れない。もしかしたら、これもいい思い出なのかもしれない。人とは違うからこそ、感じれるものだと思うから。














イヌピー 「あ、」


いつの間にか月が出ていた。つまり、俺の体が光っていた。桜と月と光る俺。なんかエモくね?なんて思ったりとか


ココ 「…きれい」


イヌピー 「ほんと?」


ココ 「ちょっとイヌピー、あそこの木の下行ってきて」


イヌピー 「はーい」


パシャ


ココ 「うん、思った通り」


イヌピー 「よく取れた?見して」


ココ 「ほら、よくね?」


イヌピー 「ココは写真撮るの好きだね」


ココ 「そう?」


ココは思った。

写真をたくさん撮るのは大好きなイヌピーを形に遺すためなんだと。また、今日でイヌピーとの時間は刻一刻と減っているのだから。


ほんとは学校なんて行きたくない。ずっとイヌピーといたい。限られた時間なのだから。


だけど、それを世間は許してくれないから。


こういう形で遺したいんだ













イヌピー 「そろそろ帰らないと怒られちゃうね」


ココ 「もう遅いだろw」


イヌピー 「確かにww」


また、手を繋いで帰る。地獄の牢獄へ────














遅くなってごめんなさい!!いつも夜中に書くんですけど…最近眠くて…

この話はまだ続いていきます!今んとこいい感じ??


じゃあ、今回はここまで!読んでくれた方ありがとう❤️❤️❤️

じゃ、ばいびー!

イヌココ病気の話(BL)

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コメント

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続き楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))♡

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