※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File82:Brand New……〉
淡い光が顔を照らす。
ふと陽だまりに手を伸ばし、それが大雑把に閉められたカーテンの隙間から差し込んでいることに気が付いた。
眠っていたことに気がついて、気だるく寝返りを打つ。
朝に相応しい光に満ちた部屋は私の寝室ではなかった。
「ん、まぶし……」
身体が沈み込むように柔らかいベッドは私の体温しか感じられなかった。
仕方なくベッドの端に転がって、横着して手を床に伸ばす。
適当に引き上げたのは、男物の下着だった。
投げ捨て、自分の下着と私には丈の長いシャツを拾って身に着ける。
日課のストレッチもせずにベッドを下り、不快ではないけど重たい体を引きずって寝室のドアを開ける。
探すまでもなく、その人は背を向けてデスクに向かっていた。
背******************
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