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俺の彼女は一昨日、自殺した。
俺が仕事から帰ってきたら
真っ暗な部屋の中で首を吊って死んでいた。
きっと職場でなんかあったのだろう。
可哀想に。
あいつの遺骨は部屋に少し飾ることにした。
そしたら、そういう飾りにも見えるし、
いつも一緒な気分にもなれるって思ったからだ。
𓏸︎︎︎︎𓈒 𓂃
俺の友達の彼女はちょっと前に
亡くなったらしい。
あいつ束縛激しいから彼女ちゃんにDVとかして死なせたとかだったら嫌だな。
今日は、そんなあいつの家に友達と行く日。
気分的にはほぼ事故物件に向かってる気分…。
俺は小さい頃から霊感が強めだと思う。
父もそうだったって言ってたし。
なんかおかしい。
あいつの家に近づけば近づくほど、
寒気と吐き気が増していく気がする。
だけど
「何してんの?早く行こうぜ」
って友達が急かしてきた。
俺は頷きながらも、
何も起こらないことを願うばかりだった。
「入って入って〜」
そう言われ入った時、目を疑った。
首を吊っている女性の霊が
何人も天井からぶら下がっていた。
2,3人ほどじゃない。
ざっと20人は居た。
しかもあいつの肩には真っ黒な影がブツブツと
何かを言いながらあいつの首を締めようとしてる。
「うわっ、なんだこれ!?」
部屋の奥の方から友達の声が聞こえ、
慌てて駆けつけると、
そこには人の骨のようなものが
壁に飾ってあった。
明らかにこれはやばい。
そう思って俺は友達と逃げ出した。
が、玄関で友達は捕まり、
俺の目の前であいつは友達を殺した。
あいつは昔のあいつじゃない。
彼女ちゃんが死んでからおかしくなったのか?
俺は怖くてあいつと顔を合わせることが
出来なかった。
だけど、あの時部屋の奥から感じた変な予感は
何だったのだろう。
それが気になって夜もあまり寝られない。
そして俺は明日、
あいつの家にもう一度行くことにした。
やっぱり家に近づくほど半端じゃない
気持ち悪い感じが漂っている。
俺は恐る恐るピンポーンとチャイムを押した。
だが、何分経っても出てこない。
俺は意を決してあいつの家に侵入した。
何故だか玄関の鍵はかかっていなかった。
あいつの肩に乗っていた黒い影。
それにこの壁に飾ってある骨のようなもの。
よく見ると骨のようなものにも
黒い靄がかかっていた。
奥へ進むほど、変な臭いがした。
何の匂いだろうか?
もしかしてあの日の友達の遺体の匂いだったら
どうしよう…。
そんなことを考えると足が震えた。
でも立ち止まると首を吊っている女性の霊が
ギョロリとした目でこちらを見てくる。
俺は怖かったが奥へ進んだ。
ここからただならぬ気持ち悪い感じがする。
そう思い、そこの部屋のドアを開けると、
中にはあいつの死体があった。
手に刃物を持っている感じ自分で刺したのだろう。
俺は警察に電話しようと思い、
スマホを手に取った時、
あの時と同じような黒い靄がかかったものを
見つけた。
それはベッドに置いてあるぬいぐるみと
菓子パン。
ぬいぐるみの中心部分に黒い靄がかかっていた。
それに、菓子パンは食べかけで、
食べかけ部分に黒い靄がかかっていた。
「何..これ…」
俺が驚きすぎてそう呟いた時、
「ザザッ」
という音が聞こえた。
聞こえた場所はあいつのスマホの
録音ファイルからだった。
俺は聞きたくなかったが、
何故だか録音ファイルを開いて
聞いてしまった。
ファイル1には何かを取り出しているような
ガサガサという音。
それにハサミのようなチョキチョキ音。
「これで一緒に寝れるね」
というあいつの声が聞こえた。
ファイル2にはピリッという音。
きっと菓子パンかなんかの袋を開けた音だろう。
入り浸って聞いているときだった。
ファイル2が急に静かになったと思ったら、
バキバキと何か固いものを噛み砕くような音と
クチャクチャと何かを食べているような音が
聞こえた。
そして、
という狂気じみた声が聞こえた。