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秋休みも終わり、あっという間に学習発表会の日になりました!正直とっても緊張してます!
体がビクビク震えていると、ぽかんとした目のナグが寄ってきた。
「そうだ、おばあちゃん達は発表会見に行くの?」「おばあちゃんとおじいちゃんは行くよ。ナグは、お兄ちゃんとお留守番ね。」
おばあちゃんはそう言って、ナグの頭をなでる。ナグはちょっとしょんぼりした様子だけど、学習発表会はお昼には終わって帰って来るし、にいに一応いるからナグのことは大丈夫でしょ。
そう思ってホッと息をつくと、母さんが来た。
「明希、もうそろそろ出発するわよ。」「はーい。」
今着てる服も、母さんが学習発表会用に買ったワンピースなんだけど、なんか派手。全体は落ち着いた黒色なんだけど、スカートのところになんかよく分かんない模様があって、ボリュームもあるし、なんかみんなに驚かれそう。
「明希ちゃんの衣装すごいね〜!新しく買ったの?」早速天音に言われた。
「そうだよ、母さんが買ったんだよー私スカートじゃなくてもよかったんだけどさ〜!!」「でもかわいいじゃん!私なんかズボンだよ?まスカートとどっちでもいいけどさー!」
叶実の発言に苦笑いしていると、先生が教室に入ってきた。
「みんなおはよう!今日は学習発表会です。6年生の立派な姿を見せる場面なので、しっかり気合を入れてくださいね!」「はい!」
クラスメイトの返事に混じって、私も威勢良く返事をした。
6年生の出し物は最後だけど、学習発表会を進行する司会者や、受付をしたりする6年生は先に体育館へ向かった。残った6年生の生徒は、教室で自分たちの出番まで待機する。
あっという間に6年生の出し物の出番になった。
静かにステージ裏へ向かったら、カーテンの隙間から5年生の子達がが楽器のセットをしているのが見えた。
うわっ、もうすぐ始まるんだ……!!
「やっぱり緊張するね。」
隣りにいる叶実がこそっと言った。
「まじでそれ。ビクビクする!母さん達前の方の席にいたら笑うかも。」「ほんとだよ。絶対前の席いたらやだよ……」
2人で苦笑いする。
それからちょっと待つと、開始のブザーが鳴った。それから6年生の出し物のことを5年生の司会役の子が話していく。
司会の話が終わると、私達は静かにそろそろとステージに入場していく。
家族のみんなが少し後ろの席にいるのに内心ホッとしてから、パートの鉄琴の位置についた。すぐ隣が叶実だから、まじで安心。
ちなみに、天音は立候補したキーボードのオーディションに見事受かって、三奈美ちゃんと一緒にキーボードをする事になった。まぁ天音がオーディションで勝つことは内心予想はしてたけどね。
演奏が終わって、大勢の拍手に包まると、私達は退場した。
母さんがスマホをかかげて撮影したのが見えた。
ナグにも見せるつもりなのかな?
見せたところで、なんも反応しなさそうだけどね。
コメント
1件
天音ちゃん良かったね〜オーディション合格!学習発表会の動画はきっとナグちゃんも喜ぶと思うよ!!