地下には商品の倉庫がある
商品が餓死、凍死してしまわないように商品を貯めている倉庫では常に温度が暖かい状態であります。管理を怠らないように、複数人の店員が出入りし監視が常にそこへ立っています。
それでいていつ間にか脱走される場合も稀にあります、それは深夜3時〜4時辺りが最も多いのです。何故、その時間帯が多いのか、それは店内の準備や仮睡眠をとるための時間で使われているからなのです。
店員は交代ずつ通路を徘徊し異常がないか見張ります、深夜に到達し、監視官が休憩無く仕事を全うできる可能性は低く、ここで休憩が挟まり数時間経てばまた再会されるのです。
しかしすぐ脱走出来る訳でも無く、幽閉されている状態では枷が邪魔をし、以前から準備を怠らない限りはすぐに手を付けれる事は出来ないのです。
勿論、商品を逃がさないためには外にも警備が居座っており、誰にも邪魔される事なく完全に逃げる隙は出来ないのです。
勿論、店内に不審者が出没した際には警備強化のタイミングは私が指示を出します。
そういえば今まで私の名前を紹介した事がありませんでしたね、次会った時は適切なタイミングで自己紹介しましょうか、えぇ、必ず、約束ですよ。
しかし何故私は管理人でも無いのにこのような面倒事を任されてしまうのでしょうか、私の生い立ちでは信頼するに値しないと思うのですが、いやそんな事を考えてもこの仕事には関係ありませんでしたね。
必ず私も闇市から出て真っ当な生涯を送りたいものです、それが叶うのは来世でしょうか、それとも当分先の事になるのでしょうか。
自由になるには必ず大きな代償が傍にあるのです、子供から大人になる時と同じように、あの時の楽しさは大人になってから分かるのですから。
子供の楽しさは私には分かり兼ねません、きっと、ここから出る事が出来れば私にも分かるんでしょうか。
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