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とよ
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湊音《みなと》。李仁からは『ミナ君』と呼ばれている。他にそう呼ぶのは湊音の母親の志津子《しづこ》だけである。 168センチの中肉中背。小柄だがここ数年鍛え上げられて細マッチョの分類。
国語担当の高校教師で、若いながらも学年主任を務める。そして剣道部顧問でもある。自身の剣道の腕を上げて部員たちを育てている。
実は彼、過去に女性と結婚経験があり、ようやく子供が生まれたものの、すぐ離婚した。ちゃんと認知していて一度会ったのだが情が湧くからというのと、元妻からと話あって会うことはやめていて、湊音は親にも話していない。
そもそも彼は女性との結婚に対してモヤモヤしていたのだが、その理由がわからぬまま離婚した湊音。結婚も相手の年上の女性がグイグイ引っ張っていくタイプだったため成り行きで、だった。
別に彼は女性が嫌いとかではなく、キスもしたしハグもしたしSEXもしていた。なんならほぼ毎晩といっても良い。絶倫である。それなのに何か満たされない、何故なのかわからぬまま離婚に至った。
バイセクシャルだと気づいたのは、離婚してすぐに誘われた婚活パーティーでサクラとして参加していた李仁と出会って恋に落ちてから。
李仁と過ごすと何故か自然と素の自分でいられる、その居心地の良さに心も体も捧げてどっぷりハマってしまったのだ。
趣味はケーキ作り、筋トレ、読書。まったりと李仁と過ごすのも好き。
甘ったるいフェイスと少年のような笑顔でいろんな人の心を掴む。だがたまに毒を吐く。そして嫉妬深い。
李仁《りひと》。湊音からは李仁、と呼び捨てで呼ばれている。手足が長く、スタイルの良い180センチ、モデルみたいに小顔のイケメン。実は彼もバイセクシャルだが基本は男が好き。もちろん今は湊音だけ好きだが、結婚するまではフラフラと渡り鳥のようにいろんな男の人と交際していた。
現在二人が住んでいるマンションは李仁の元彼と以前住んでいた場所でもあり、相手と別れる時に譲り受けた。高級マンションであり、まだ新築である。3LDK。
彼がバイセクシャルと気づいたのは高校の頃。演劇部の男性教師と関係を持ったことから目覚めた。
過去に関しては元ゲイダンサー、元情報屋。家族とは絶縁という経歴の以外は不明。(両親と妹がいる)出身は関西の方らしいが方言は全く出さない。岐阜にずっと住んでいるので共通語になったらしい。
現在は書店営業マンとバーテンダーの二足のわらじ。仕事中は男。忙しいのだがうまくタスクをこなし、機転が効く天才。しかしプライベートでは少しかっこつけるとうまくいかない残念な人間でもある。
趣味は料理、読書、今日は何の日ゲーム。オネエ言葉と仕草で男女共に好かれるキャラで人脈も広い。過去の元彼も使えるやつは使う。色々と酷いことしてるけど憎めないやつ。
そんな二人だが、よく周りから言われることは、二人は結婚したが子供はいらないのかと。結婚する前にも話はしたが特に何も考えておらず、結婚後も周りから聞かれるため改めて考えることにした。
湊音は自分よりも李仁の遺伝子を残したいとは思っているようだ。元妻との間に一人子供がいるから自分の遺伝子は残した、つもりでもある。しかしその李仁は違った。
「……私の遺伝子は残したくないわ。ゲイだからって、親に出来損ないって言われたんだから」
「そんなことないよ。顔もスタイルも良いし、頭もいいし、外国語だってたくさん話せるし歌だって上手いし楽器も……」
李仁は首を横に振る。
「もし私の子供ができても私みたいのが出てきたらどうするの? 可能性だってなくはない」
「気にしないよ。もしそうだとしても、その子のことを守ってあげるよ」
「……そう簡単に言わないで! 同じ思いをさせたくないのよ。平坦な道のりじゃなかったの、私だって!」
李仁が声を荒げたが我に返って小さくごめん。と言って俯いた。湊音もごめんと言い返して二人の間に沈黙が流れた。
「ごめんなさいね、ミナ君」
「僕の方こそごめん」
寝室に二人はベッドの上で横たわる。
「子供は……そう簡単に育てられるものじゃないよな。高校教師を長年やっても、子供の心が読めない」
「私も、部下の教育してるけどもう大人だっていうのに育てるの大変だったし。嫌になっちゃう……」
「その時点でくたばってたら子育て無理だな」
と二人は笑う。そして湊音のおでこにキスをし、抱きしめる李仁。
「今は二人で過ごしたいわ」
「そうだな」
キスをたくさん交わす。湊音は李仁を押し倒した。
「あらぁ、珍しい。今日は湊音くん、上ですかぁ」
「うるさい」
と、照れている湊音は李仁の口をキスで塞いだ。
「ミナ君、もう私たちの間では……子供の話は無しにしよう」
湊音は頷いて抱きついた。
今までうやむやにしていたが、ようやく話し合えたことでより一層お互いの絆が深まったようである。
今夜は湊音から李仁の中に入っていく。2人はどちらでもいける。主に李仁が受けなのだが、湊音が今は受け。その時は李仁はオスになる。そんなかっこいい姿も湊音は好きなのだ。
オスの時は李仁のお姉言葉は封印。だがセクシーさは変わらず、フェロモンたっぷりである。が、容赦はなし。激しめの行為で最初は湊音もタジタジだったがそれを今では湊音はたくさん求めるのだ。
李仁が受けの時はこれまたオスでなくて完全にメスである。声色も変わり、湊音はそれに興奮する。湊音の絶倫ぷりは健在であり、朝まで続く時もあるのだ。
2人の組み合わせを何度も変えては変えて楽しむ、それが2人の関係。
本当に不思議な関係である。