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朦朧とした意識の中で目を覚ます。
…私は生きてる…?
喉に違和感を感じる、視覚的に情報を得ようと周りをみる。目の前には一体のオークの死体と重なるように倒れていた私が居るのみ。
そして自分の口元を見て違和感の正体が分かる。
私の口は自らの生存本能なのか無意識に最初に倒したオークの血を啜っていたらしい。
倒れた位置が良かったのか…
喉の違和感はオークの血液か…不味いけど、
身体が回復してるのが分かる。意識は取り戻したが動けるまで回復してはいないから私はまだオークの死体から流れている血を頑張って飲み続けた。
数分飲み続けて体が動くようになった。
今一度周りを確認しよう。見える範囲にはオークの集団は居ない、ボスは中央でまだ待機していて最初の攻撃で追撃して来なかった事から私に興味がないか、何か事情があり中央から出れないのか?
「まっずっ…」
手で口元を拭いながら考える。
オーク達は何処に行ったのだろうか?
私が死んだと思ったから消えたのか、隠れたのか、一番最初に周りを警戒した時もオークの集団は見つけられ無かったから隠れてた訳ではなさそうだ。
なら私が吹き飛ばされた時にボスが奴らを
召喚したのかもしれないな。
いつまでも動かないボスを警戒しつつ、
ステータスを確認する。
—————
山田愛菜
レベル17 Gランク
HP75/75 MP108/108
——————
スキル
〇〇の吸血鬼の従者,魅力,怪力,吸血
—————
レベルが上がってるくらいだな…
数字からみて身体の外も中も治っている。
次にリュックを確認する、中にあったポーションや水筒や小物類は全て壊れている。
撤退は出来ない…アイツを殺すしか無い。
吸血が通じるならオークを絶対一匹は殺さなきゃいけない。
「私はまだ死にたくない、絶対殺してやる」
私は走り素早くボスの方まで近づく。
最初は気づかなかったがボスの足元にデカい大剣が無造作に転がっているのに気づく。
あれに吹き飛ばされたのか。
最初と同じ動作をしてボスが大剣を振い、
私は防御の体制を取る。
結果は最初と同じく吹き飛ばされる。
だが、ダンジョンの壁には激突せず数メートルほど飛ばされたぐらいに留まった。
すぐに体制を整えて私は正面のボスを見る。
ボスが大剣片手に何か喋っているのが見えると同時に周りの地面からオークが無数に這い出てくる。
「そう言うカラクリか」
一番近くのオークに近づきガントレットを叩きこむ。1発では倒れないので何回か顔面目掛けて殴る。倒し終えて周りを見ると5体程のオークが目前までくる。近場のオークを殴ると同時に近づいてきた残りのオークに剣でお腹や背中を切られ刺される。
痛みから声を上げようとするのを我慢して歯を食いしばり、2体目を殴り続ける。
殴ってる最中も攻撃されるが、気にせず目の前のオークを全力で殺す事だけを考える。
絶対殺す、殺す。
力の限りオークを殴り続け最後にはオークと共に身体が地面に落ちた。
掠れいく意識の中、最後の力を絞り出しオークから出る血溜まりに顔を付けて意識が無くなった。
.
.
.
目を覚ます。
朦朧とした意識のなか、目を開ける。
生きている…どうやら成功したみたいだ。
オークの奴らは私が虫の息になり意識を失うと攻撃を辞め消えていく。何故私がまだ息をしているか確認しないのかは分からないが好都合だ。私の身体は意識を失ってもちゃんと血を飲み続けていた。成功したのは良いが口の中が不味くて不快だ。
身体を回復するために飲み続けて数分で私の身体は回復する。周りにオークが居ないか確認してからステータスを見る。
「レベルは18か…」
思った通りだ。これをずっと繰り返せばレベルは上がり私は強くなり続ける事が出来る。
湧いてくるオークを全て全滅出来るまで続けるしか無い…じゃないと多分ボスとは勝負にもならない。
「絶対に生きて帰ってやる」
それから私は何回も繰り返した。
ねむ
851
橘靖竜
2回、3回、5回、10回、繰り返しオークの群れと戦う。戦うたびに自分が強くなっていくのを感じる。私が繰り返した回数が20回を超えた時ついにオークの群れを全滅する事が出来た。
「終わった…」
20回目、1体を残しオークの群れを全滅に成功した。のこり1体はボスが倒せない時のために保険として瀕死状態で残してある。時間が経過した死体は血が固まり飲めなくなるからだ
私は大量のオークの死体から一体を適当に選び死体から腕を引きちぎり、ステータスを見る。
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山田愛菜
レベル44 Gランク
HP470/470 MP690/690
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スキル
〇〇の吸血鬼の従者
魅力
怪力
吸血
痛覚耐性
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レベルだけならBランクに届く程には上がった
一番の収穫は痛覚耐性だ。
これを手に入れてから周回が楽になったから本当に助かった。こんなに地獄を味わってるのに魔法とか覚えないのがショックだが…。
ステータスの確認を終えると、今日のご飯であるオークの腕に齧り付き地肉を食う。
「不味いけど、慣れたら癖になるな」
体感で1ヶ月も生き死にを味わい、オークの血肉を啜ったからか何か吹っ切れたような気がする。今から生きてる人間でも一切の感情も抱かずに食い殺せるだろう。
うーん、どんどん人間から離れてるねぇ。
食事を終えるとボスの方に歩いていく。
私は最後の戦いを始める。
ステップを踏むかのように私はボスに近づいていく。ボスは私に近づくや否や大剣を振りかざし斬撃を繰り出す。
「流石に慣れたよ、それは」
放たれた小さな刃を避けながらボスに近づく、ボスが持つ大剣に向かいガントレットで右ストレートをお見舞いする。
ボスが大剣の平らな部分でガードするが、私はガードを無視して大剣を殴り続けてやがて大剣に亀裂が入り大剣が砕ける。
ボスは大剣を砕かれ衝撃で足元が振らついた
瞬間を見逃さず、左手に力を入れる
左手の爪が5㎝伸び鋭くなる。
死に行きを繰り返す内にメリケンが壊れてしまったが、代わりに左手の爪から鋭い爪を出せるようになっていた。
鋭い左爪でボスの顔を串刺しにするつもりで顔の真正面に左手を突き刺す。
ボスの顔に私の左手が刺さり目がつぶれる。
痛みからか悲鳴じみた雄叫びを上げてその場で暴れ回る。離されないように左手と右手でボスの顔をガッチリ掴み、私はボスの首元に力一杯に噛みついた。
その場で暴れ回り私を剥がそうと仲間のオークを召喚して無数のオークが私に襲いかかる
オークの集団に背中を剣で何回も斬りつけられ、槍で手足を何回も刺されるが私は吸うの辞めない。
絶対に離さない、今ここで殺す!