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雨の日に。

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雨の日に。

14 - 心のもやもや。

♥

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2024年05月13日

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そこからはあんまり覚えていない。花火が終わって尚も黙っている俺を、キヨくんが手を引いて家まで送ってくれたみたい。

キヨくんはすぐに帰ったけれど、俺はずっと自室のベッドで仰向けになっていた。

…さっきの出来事を考えながら。



「何だったんだろ…」



胸に手を当ててみると、さっきまで普通だった心臓の鼓動も急に激しく鳴り出して、じわじわと羞恥が襲ってくる感覚だった。



(あれ…おかしいな…)



咄嗟のことで反応できなかったにしても、その後はちゃんと意識がある。急に何するんだって怒ったり、嫌だって突き放したりすることだってできたはずなのに。

それなのに俺は拒みもせずに、そのまま連れていかれるがままに家に帰ってきた。そして改めて思い出す。さっきあったことを。

少し湿っていて弾力のあるキヨくんの唇が、自分の唇に触れてそっと離れる。暗闇で全然見えなかったキヨくんの顔はどんなだったんだろう。どんなことを考えながら俺に…あんな…




「キス…された…」



望んでたわけじゃない。俺だって友人にそんな感情抱くなんて思っていなかったから、突然のことに声も出せなかったんだ。でも…されて気がついた。



(俺…キヨくんのこと好きなんだ)



友達だって、家族みたいだって思っていたから。今まで経験がなかった過度なスキンシップも慣れてきたけど。

さっきのあれは明らかに違った。あんなの、日本人なら挨拶ではやらないはずだから。

俺はラインの画面を開いた。キヨくんとのトークは2日前に『すぐ行く』って会話したきりだった。なんて送ろうか迷って、文字を入れては消すの繰り返し。

聞きたかった。さっきのなんだったのって。でも其の勇気が出なくてトーク画面をそっと閉じる。



(寝よ…)



また明日、明日でいいやって思って俺はそのまま寝てしまった。







To Be Continued…

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