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柔「ねぇ、ちょっと状況説明してくれる?笑」
仁『俺も知らんわ笑』
そう言ったのはものの数分前…
朝の日差しに起こされベッドから出ると、下からドダドダドダっと大きな音を立てて駆け上がってくるのを感じた。
勢い良くドアを開ける音に驚き硬直していると、勇斗は俺の両肩に手を置き、真剣な眼差しで言った。
勇「仁人、お前は俺が守る!」
仁『…は?』
俺の目はいまだにまん丸のまま
俺が寝ぼけているのだろうか…一度目を擦り、再び問いかけてみると、、
勇「だ・か・ら、お前は俺が守るから!!」
仁『あぁ?お前とうとう頭おかしくなったか?』
なんだこいつ…
本当に頭おかしくなったのか?
いつものガキンチョ勇斗はどこいった?
もしかすると、勇斗が寝ぼけている可用性があると思い、勇斗の頬を抓った。
勇「いたたたたっ」
仁『なんだ、寝ぼけてねぇのか』
腕を払い除けて呆れたように階段を下りた。
勇「仁人はそのままでいていいからな!」
仁『はいはーい』
勇「何があっても俺がいるから!」
仁『あぁ俺まで頭おかしくなりそ…』
それからというもの、こいつはどこに行っても飼い犬のように着いてくる
服を着替えるときも、歯を磨く時も、トイレに行くときも…
仁『っておい!トイレまで着いてくんな!』
勇「いや、いつ仁人が狙われるかわかんないから。」
仁『はぁ!?だからって中まで入ってくるやついないでしょ!待つなら外で待ってなさい!』
ほんと、なんなんだよコイツ!!
ってかなんだよ、狙われるって
殺害予告でもされてんの?俺
なんてやっと1人になれたトイレの中で頭を悩ませた。
まだ夢なんじゃないかと、なんなら夢であって欲しいと、両頬を一度思いっきり叩いて一息吐いてから扉を開けた。
バチンッ
いったぁ…,,
ですよねぇ…
夢じゃないですよねぇ…
あぁあ…,,
とりあえず仕事には行かなければならないため、いつものように準備をし始めた。
その間も勇斗は器用にも自分の準備も進めながら俺に付いている。
仁『あぁ゛だからもうくっつくな!』
勇「それは無理」
仁『お触り禁止!』
勇「むーりー」
仁『勇斗、待て。』
勇「はい。」
犬の躾のように、掌を向けて合図をした。
"待て"と合図を受けた勇斗は、従順に目の前で仁王立ちした。
仁『あなた本当に朝からおかしいよ?どうした?なんか変なやつでも食べた?』
勇「いや、至って健康です。」
仁『今日普通に仕事だよね?勇斗も仕事あるでしょ?仕事になんのこれ』
勇「ふふ〜///今日は嬉しいことに個人の仕事はなし !グループの仕事しかないから、大丈夫だな!」
はぁ…
どうやら俺に希望の光はないようだ…
仁『え、ちょっ待て。メンバーの前でもこうしてんの?』
勇「うん」
仁『おいおいおいおい…勘弁してくれ』
勇「俺が見張ってないと、いつ仁人が狙われるかわからないからね。」
仁『だからなんなんだよそれ…なに、狙われるって、、』
勇「なんでもいーの、ほら仕事行くぞー」
仁『はぁぁ…』
なんて勇斗が運転する車に乗り、仕事場へ重い心を背負いながら向かった。
to be continued…