第3話です!
次では多分腐向けになると思います。
佐古は一息つくと、仕事を再開することにした。
あの一口しか飲んでないエナドリの集中効果は無と感じていたがひたすらにやらないと提出が遅れると察し、死ぬ気で仕事に取り掛かった。
途中途中、頭の中に浮かぶAV女優や風俗のお気に入りの嬢の顔を思い出しながらもやっていると…
ガチャッ
「おー。おはよう佐古、朝から頑張ってるねえ」
「あ、一条の兄貴おはようございます!
いやぁこれくらい余裕っすよ✨」
「へ〜そうなの?じゃあ今日から後一時間早く来てやる?」
「あっ…それはちょっと…断らさせていただきます…」
「え〜残念。ん?なんかいつもと着てる上着が違うな。イメチェンしたの?」
「あぁいえ、さっき飲み物をこぼしてしまって…そのときに来てくれた久我の兄貴が貸してくれたんですよ。結構着心地もよくて…本当に感謝です!
「へ〜…そうなんだ〜」
(…なんか全然気づいてなさそうだな…面白くなってきたぞ…このまま放置してみるか)
「仕事途中にすまんな。じゃあ、頑張れよ」
「はい!」
何に気がついてないか、それは、佐古の着ているパーカーの英文字のことであった。
胸元に゛kiss me deep゛と縫ってある。
この英文を翻訳すると
[私にディープキスをして]となるのだ
他の連中にバレたら間違いなく 「じゃあしてやろうかww?」などとバカにされ、イジられるだろう
久我は最初その意味の英語が書いてあると知らなかったが一条に言われ気づき、普段生意気言っている佐古にちょっとした復讐ということで
「黙っとこう」と決断し、イタズラを二人で仕掛けたのだ。
その二人の悪戯心に気づかないまま佐古はもくもくと仕事に取り掛かっていた
朝11時…ようやくすべての仕事を死ぬ気でまとめ上げた佐古は、今度は久我に渡すという仕事をするべく久我のもとへ向かっていた。
(良くやったな自分…俺を褒めたい…)
朝早くから約2時間ぶっ通しでパソコンに向かい続けた佐古はもうほぼ生気がなくぼっーとするほどにやつれかけていた。
すると、突然後ろから聞き慣れた恐ろしい声が聞こえてきた。
「あ!佐古だ〜!おはよー」
「ヒッ…も、守若の兄貴…おはようございます」
「今日はいつもよりだいぶ早いんですね。
何かあるんですか?」
「いや〜特になにもないけど、まあ気分かなぁ?」
「そうなんですね…」
裏社会。特に極道の社会は基本的には縦社会だ。
上の命令には下は絶対に従わなければならない
面従腹背なものも多い社会になっている
それゆえ立場の差も必ずある
下っ端が早くに、兄貴分などは遅くに、
これが常識なのだ
その常識の上、守若はよく遅めに事務所に来ている。また、来ない日も全然ある。
なのでこのぐらいの早さに来ること、しかも用事もなにもないときにくるのはすごく稀なことだった
「…あれ?佐古ぉなんか今日、いつもと上着違くない?」
「えっあ、これは今日貸してもらっ…」
佐古は短期間に同じ話を言い過ぎて、少し略して訳を話そうとした。
しかし、その続きはある声で遮られてしまった
その声は心做しか、いや絶対に激憤でもしているであろうドスの利いた声だった
「ねえ佐古ぉ…その上着って誰の?」
つづく…
コメント
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続きが楽しみすぎます!!