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第4話です!

ちょっと腐向けですが、次こそがっちり腐向けです!





「ねえ佐古ぉ…その上着って誰の?」

「へ?」

ほぼその声と同時に下の方から゛ビシッ゛っと

なにかに亀裂が入る音が聞こえた

目線だけ下を逸らし見てみると佐古の右足膝くらいの壁にに守若の足が押し当てられていた

しかも左側は手で逃げられないようにガードしてありもう佐古は気付かないうちに袋の鼠状態になってしまっていた



゛誰の?゛佐古はその言葉を聞いたとき、意味がわからなかった。

普段良くわからないとこでキレ、刺し身にされかている佐古でも全く怒っている意味が分からなかった。

「えッと…ああ!上着に飲み物をこぼしてしまって…兄貴から上着を…」

「だから誰だって聞いてんだよ」

「ヒッ、え、えっ〜と……」

「じゃあ言い方を変えてあげる。その上着は誰から貸してもらった?」


「あっ…く、久我の兄貴からです」

「ふーん…久我くんがねぇ…」

「は、はい!そうでございます!」

「んー佐古さぁそれ、その英語なんて意味か知ってる?」

「す、すみません…!よくわからなくて…」

(どんな意味なんだ…?それを見て怒っているのか?兄貴は)

「…これねえ、゛私にディープキスして゛

って意味なんだよ」

「…え?」

佐古は目を丸くしたままポカンっと固まってしまった

あの久我の兄貴や一条の兄貴のような頭のキレる人が気づかないわけない…!

ここで佐古はやっと二人が仕掛けたイタズラに気が付いたようだった


でも佐古はそれより疑問に思うことがあった。 それは、守若が佐古になぜそのような理由で怒っているのかだ。

兄貴の前でこの破廉恥な意味の英語の服を着たら?それでふざけてると思ったのか?

そもそもまず、飲み物をこぼしたという情けなさに怒ってるのか?あれ?そのこと言ったっけ?

そんなことを思いつつ、佐古は頭をフル回転してなんとか理由を導き出そうとした


「お前今、なんで俺がこんなに怒ってるか考えてんだろぉ?」

「えっ、いや、そんなこと…」

(なんで分かるんだ…!)

「目見たらわかるよ。で、なんでかわからないの?伝説の男佐古?」

優しく言ってるつもりだろうが、すごく重い圧と、守若の目は深海の一番底のような色に満ちていたためその雰囲気は微塵も感じられなかった


「そんなの一つにきまってんじゃん〜」

(きまっているのか…)

佐古は返ってくるであろう答えにビクビクしていると…

「お前に他の奴の上着なんて着せたくないし〜…しかもそんな意味の英語を外国人の半グレが見たら゛誘ってる゛って思われるんだからさ。意外に佐古って結構可愛くて美人な顔してんだもん」

「…は?」

「理由はそれだけだよぉ」

「は、え…え?」

佐古の顔にどんどん熱が集中していき、顔が薄い赤に染まっていった

それはまるで名産の甘酸っぱい真っ赤な林檎のように。

たしかにいきなり普段何を考えているか分からない恐ろしい兄貴分が予測不可能な回答をしてきたら誰でもびっくりする

しかも、自分をかわいいと言われたら男でも尚更照れくさくなるだろう


佐古は一瞬言葉を詰まりかけたが

恥ずかしさと恐怖で入り混じった感情のせいで涙目気味になった目を守若の足元に伏せ、

「す、すみませんでした…えっ〜と…

あの、それって…もしかしてですけど…」

「俺に、その…ヤキモチを焼いたと?」

「…うん!言っちゃえばそうだね」

「俺…野郎っすよ?ヤキモチを焼く相手が違うかと…」

「んー?いや、絶対に合ってると思うけど…あっ、俺に嫉妬されんの嫌なの?ふ〜ん…そっかあ」

守若は寂しげそうな声でそういうと、顔を鼻先が当たるか当たらないかぐらいの距離まで縮め

「なっ、ちが」

「じゃあ、俺が好きになれる魔法をかけてあげるね!覚悟しろよ?」





つづく…

佐古くん主人公2

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