・irisのnmmn作品です
・赤×黒、白×黒
・浮気系
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
白「ゆ、悠くんまだ帰らんといて」
言っちゃった。ぎゅっと彼の裾を掴む。もうちょっとだけ隣りにいたい。
黒「初兎…」
黒「ごめん、今日りうらと会う約束あるから」
やっぱり延長は鬱雑いね。
白「そっか。そうだよね。じゃあ、また」
もう早く帰ってよ。身勝手なココロと重い身体。二酸化炭素の濃度が濃くなる。
泥沼の夢に浸かっていたい。辞めてって言われても無理やりペロリ。勝手で御免。彼と僕は正式な恋人じゃない。彼には彼氏が居るから。僕は浮気相手。ずっと不安だ。二人の未来なんかない。悠くんの彼氏のりうちゃん。その顔に生まれ変われたら僕を1番にしてくれた?いや、りうちゃんの顔になったところで性格は変わらないからきっと選んでくれない。でもあの顔になって、安心しきった顔でキスされたい。嗚呼
僕は知ってる。1度大嫌いになられたらもうその大嫌いという関係値を大好きにすることは出来ない。だからりうちゃんにこの関係が知られなら、二人まとめて大嫌いになるだろう。そうしてくれたら僕と彼は結ばれる。叶えたい、この想い。甘えて、感じて、幸せ太りとか経験してみたい。
初めはもっと綺麗だった。師弟関係で、本気でお兄ちゃんとして彼を慕っていたのに。そこに恋心が加わるだけで、浮気に手を出して。思い笑描いた理想狂。
【悠くん!】
出逢った頃と同じように成れるかな。
黒「しょっ、離して…りうら来るから!」
白「やだ」
ちゅ、っと卑猥な音が彼の家に響く。僕は辞めなかった。
赤「あにき?」
リビングで立ち尽くす最年少。目を開いて。彼が何かを話す前にまた口を塞いだ。
赤「初兎ちゃん!」
引き剥がされた。
赤「あにき、ねぇどういうこと?浮気なの?」
黒「………」
否定出来ないからなのか無言になる。無言は肯定と同じ。
赤「……そうなんだね」
赤「…もう、無理かも。別れよう」
黒「……うん。ごめん」
自分から振っておいてりうちゃんはまた目を丸くした。「嫌だ」という言葉を期待していたのかな。これで邪魔者は居なくなったと安堵。
黒「は、」
黒「ははっ、振られちゃった…当然、当然やけど…」
そうへたり込んで涙をこぼした。そんな彼をそっと抱きしめた。僕のせいで別れたのに彼は僕を責めてこない。弱っているから。
白「りうちゃんは本当に悠くん似合う人じゃなかったんよ。ね、言ってたやろ?僕と付き合ったほうがいいって」
ずっと妄想していた展開。彼が感傷に浸ってる間に告白する。傷つけた代償としてちゃんと愛すから。
白「僕と、ちゃんと付き合お?」
こくりと力なく頷いた。理想を号んでいて良かった。頭を撫でたらぎゅっとすり寄ってくれた。初めてだ、こんなに懐いてくれたのは。再挑戦、転生、テレポーション。僕に必要だったのは再挑戦だった。何回だって愛を重ねていくんだ。終わらない愛の隨。
でも、大丈夫と一生続く愛がないことも僕は知っていた。
俺は頑張った。ふらふらと自分の家まで帰り、ドアについたところでしゃがみ込んだ。近隣住民にバレないように嗚咽を漏らした。浮気は正直どうでもいい。俺の愛に興味が無くなってしまったこと。それがこの涙の原因だ。あにきだったらどんな我儘だって受け止めたのに。初兎ちゃんとのことだって、俺との関係ありきなら許したのに。もっと警戒しておくんだった。
赤「俺、怒ってるのかな?」
体感1秒考えただけで、「うん」それは酷いじゃん。考えてもくれないぐらい熱は冷めたんだ。どこかで期待してた。嫌だって言葉を。阿吽の呼吸だった歌うまペアの俺たちいつしかズレてたね。
これがもし映画やドラマだったら、エンドロールは耐えきるけど二度目は観たくない。酷すぎる起承、転、結。
やっと涙が乾いて、正常になりかけて家に入った。スマホを開くと通知。あにきから。もう愛が無いんでしょって後ろ指指したくなるけど、でも。
黒【本当にごめんなさい。初兎とのこと隠してて】
赤【俺の何処が嫌だった?】
それを直せばまた復縁してくれる?ならなんだって直す。性格でも、声でも、仕草でも。顔や性別だって。
黒【りうらが嫌なんじゃなくて、りうらのことは今も好き。でも初兎を断れなくて、気づいたら初兎は離してくれなくて】
「今でも好き」
その5文字だけで俺にはまた明るい日差しが差し込んだ。
赤【じゃあ、またあの関係に戻っていいの?】
黒【りうらが嫌やろ?浮気してるやつやよ】
赤「俺は浮気とかじゃなくて、ただあにきが俺を愛してくれてるのならいいの」
騙されてるかもしれないのに、すぐ信じて仕舞うよ。気付けば文章から電話になって。
赤「浮気でもいいから、ただ愛を受け止めて返してほしかった」
赤「まだ、俺のこと好き?」
黒「…勿論」
愛情は残っていた。愛情の対象はまだ俺だった。自分の愛のために浮気を許してしまうのは可笑しいのか。普通だったはずのアイは正しく歪み始めるの。登場人物全員最低じゃんって笑って終わらせばいい。何回だって傷付けて、傷付ける。赤色と黄色と紫色が汚く入り混じる。だけど、
黒「また初兎も交えて話そう」
赤「うん」
今初兎ちゃんと居ると思うと、嫉妬心が湧いてくる。それを上手く隠すこと覚えて仕舞うの。
だから、
だからこれから妄想も感傷もちゃんと代償してもらう。傷つけた分癒やしてよ。理想を号ぼう。行き場を見つけた愚者のメロディー。
再挑戦、転生、テレポーテーション。気持ちを一新させることでまた恋を掴んだ。必要なのは転生だ。何回だって失敗して逝くんだ。終わらない愛の隨に。
通称【白黒組】正反対な僕ら。愛情対象の矢印は二つ付き合っている。
黒「初兎、ちゃんとこのことりうらと話すから」
白「はぁい」
愛をただまっすぐ守りたかったのに、いつしか正しく歪み始めたね。みんな最低だ。何回だって傷付けられる。僕も傷付ける。汚く混ざる哀の色。遠くから聞こえる音
愛や嫌
愛や嫌
愛や嫌
愛や厭
愛や厭
愛や厭
愛や嫌
愛や嫌
愛や嫌
愛や厭
愛や厭
愛や厭
愛が厭になんてならないから
DECO*27【妄想感傷代償連盟】
Next↪水白×黒【しょーとけーきの小惑星】
久ぶりに上手な曲パロ出来た気がする…!!
曲パロ講座自分用に作ろうと思ってたから、お手本になるやつできて良かった
皆さんのオススメな曲パロとかあったら教えてください!!黒右で!
あと、探してる曲パロ作品があって「限りなく灰色へ」の曲パロで、CPはちょっと覚えてない。黒右だった気もするし、恋愛要素無かった気もする。学パロで数話あって、ちょっとファンタジーな感じのやつだった
もし知ってる方が居たら教えてください🙏
才能を吸い取るみたいな設定があった気がします
コメント
5件
毎回にごちゃんの曲パロは上手すぎるよ、、、 めっちゃ良い……ほんまに好きやわぁ 白くんはとにかく黒くんが欲しかったんやろな、、、赤くんはとにかく愛して愛されたかったんか、 黒くんはどっちも傷つけたくないって感じやったんかな? ほんまに最高やん((( 歌詞がストーリーに溶け込んでるみたいにほんまに好き 最高だぜ👍(((
うわぁめっちゃ好き...ツンデレっぽい赤と犬系な白がよき まだ帰らないでって可愛いかよ!白的にはバレても別に問題なしって感じっぽかったけど 白は自分だけの物にしたかったのかな、まぁ誰でもあんな可愛い生命体自分の物にしたくなるよな 本命彼シの前でキシュなんて大胆ね、そういう強引なところが尊いんだけどね 嫌っていう言葉を待ってたって切ないね 赤色と黄色と紫色が汚く混じりあうってめっちゃ好きなんだが